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轟然
「轟然〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
轟然の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
、アサリ女史」 「問題はありませんわ」 そういっているとき、ミルキ夫人の室から
轟然たる一大音響が聞えてきた。 「あッ」とミルキ閣下は耳に蓋をしながら、「あの物....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
一歩一歩、息を殺し、足音を忍んで上っていった。いまにも何処かの隅から、ピストルが
轟然と鳴りひびきそうだった。 そのとき、折井刑事が私の腕をひっぱった。そして耳....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
飛びつこうとする蝋山教授の腰を圧さえて、教壇の陰にひきずりこんだ。 ダダーン。
轟然たる銃声が聞えたと思うよりも早く、ピューッと銃丸が二人の耳許を掠めて、廊下の....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
を命じて小さくなった。焼夷弾の落下地点に耳をそばだてていると、佐伯さんのあたりに
轟然と落下し、あたりに太い火柱が立った。婦人たちの悲鳴、金切声など同時に起きる。....
「恐竜島」より 著者:海野十三
仰《あお》ぐようなことになった。 そのきっかけは、崖の中腹あたりかで、とつぜん
轟然《ごうぜん》たる銃声がなりひびき、つづいて、だーン、だだーンと、めった撃ちに....
「火星探険」より 著者:海野十三
お尻を右に曲げたとたんに、海が無くなって、白い沙漠が現れた。それから四五秒後に、
轟然《ごうぜん》たる音響と共に、宇宙艇の腹部が砂原に接触した。これこそ、記録すべ....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
空壕の人々の中からは、一せいに悲鳴と祈りとが起った。と、あまり遠くないところで、
轟然たる爆発音が聞え、大地はびしびしと鳴った。 「墜ちた、近いぞ」 わァと喚い....
「怪塔王」より 著者:海野十三
とひきました。 5 怪塔王をねらって、帆村がピストルの引金をひくと、
轟然一発、弾丸は怪塔王の足をぷつりとうちぬいた――かと思いのほか、案にたがって怪....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
ためか周章ててハンドルを切り間違え、あべこべにトラックは半壊家屋の支柱に衝突し、
轟然たる音響とともに、とうとうその半壊家屋を潰してしまった。そこで屋内へ避けた六....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
の中に隠れてしまったのです。 そうこうしているうちに、突如として耳を破るような
轟然たる大音響がしました。同時に隧道の入口からサッと大きな火の塊が抛りだされたよ....
「雷」より 著者:海野十三
い呪いの言葉を吐いた。 そのときだった。 紫電一閃! 呀っと叫ぶ間もなく、
轟然、地軸が裂けるかと思うばかりの大音響と共に、四郎の乗っている櫓は天に沖する真....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ん」 とリット少将が叫んだ。しかし時すでにおそかった。 だだーん。 銃声は
轟然と、あたりにひびいた。 「あっ、――」 舷の端へもう一歩というところで、杉....
「橋」より 著者:池谷信三郎
――うるさいわよ。 シイカがいきなりプログラムを丸めてしまった。舞台の上では
轟然たる一発の銃声。レンスキイの身体が枯木のように雪の中に倒れ伏した。 ――立て....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
いうよりはやく、弾装したる猟銃を、戦きながら差向けつ。 矢や銃弾も中らばこそ、
轟然一射、銃声の、雲を破りて響くと同時に、尉官は苦と叫ぶと見えし、お通が髷を両手....
「活人形」より 著者:泉鏡花
ば、米利堅産種の巨犬一頭、泰助の姿を見て、凄まじく吠え出せり。 南無三、同時に
轟然一発、頭を覗って打出す短銃。 幸い狙いは外れたれど泰助はやや狼狽して、内よ....