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「辛くして〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

辛くしての前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
あらんや。或は烟にむせび倒れ伏し、或は焔にまかれて忽ちに死に、或は又僅かに身一つ辛くして遁れたれども、資財を取り出づるに及ばず。七珍万宝、さながら灰燼となりにき....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
風景の如実なる宗悦殺しに端を発し、凄艶豊志賀の狂い死にまでにあるとこれまた、点を辛くして高唱したい。 挿話(?)として新吉の兄新五郎、同じく因果同士の豊志賀の....
知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
到れば、山|急に開けて眼の下に今朝より歩み来しあたりを望む。日も暮るるに近き頃、辛くして頂に至りしが、雲霧|大に起りて海の如くになり、鳥居にかかれる大なる額の三....