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「辞任〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

辞任の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
博士問題とマードック先生と余」より 著者:夏目漱石
形づくらなかったからである。尤《もっと》も先生がこれら知名の人の名を挙げたのは、辞任の必ずしも非礼でないという実証を余に紹介されたまでで、これら知名の人を余に比....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
よしの勅諚も下り、「何がな休戦の機会もあれかし」と待っていた幕府でも紀州公が総督辞任および長防|討手諸藩兵全部引き揚げの建言を喜び迎えたとの報知すら伝わって来た....
光と風と夢」より 著者:中島敦
。唯、急いで書上げて急いで読んで貰うべきもの。さもなければ無意味だ。 政務長官辞任の噂あり。あてにはならぬ。領事連との衝突が此の噂を生んだのだろう。 一八九二....
社会時評」より 著者:戸坂潤
臣に深く感謝の意を表しているのである。ただこの感謝の意志が、声明書や抗議書や文相辞任勧告というような不遜な形態を取って現われているに外ならない。文相はこれ等の意....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
に窮したが、なお頑固に前説を固持して贓品の追徴をしなければ、彼は即刻民政の職務を辞任すると言った。けれど少尉殿はびくともせず、「どうぞ御随意になさいませ」と言っ....
レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
早速召し上げて行って使った。 マクスウェル付きの demonstrator が辞任したあとへグレーズブルックとショー(R.T.Glazebrook & W. ....
次郎物語」より 著者:下村湖人
ない。彼を絶望に近いほどの気持にさそいこんで行ったのは、何といっても、朝倉先生の辞任が決定的であるということに気がついたことであった。彼はそれを思うと、もう何も....
次郎物語」より 著者:下村湖人
った。そこへ、たまたま朝倉先生の五・一五事件批判の舌禍事件が発生し、つづいて教職辞任となり、そのことで二人の間に二三回手紙をやり取りしている間に、どちらも願った....
南国太平記」より 著者:直木三十五
病にしたように感じた。そして、廊下に敷きつめた蒲団を見ると共に (何故、あの時に辞任しないか) と、感じた。そして、自分に対しても (何故、あの時、あの奴等を....
松井須磨子」より 著者:長谷川時雨
のものが前生活と名をかえてしまった。家庭の動揺――文芸協会失脚――早稲田大学教職辞任―― 彼女にも恩師であった坪内先生の、畢世《ひっせい》の事業であった文芸協....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ない或る事情があって、監督川島及び僚友が頻りに留任を勧告するをも固く謝して、決然辞任して帰朝した。この間の事情は当時の消息を知るものの間にも種々の説があって判然....
正義」より 著者:浜尾四郎
判らなかった。 「藤山君、森木国松の事件だよ」 「ああ、あれか、あれは君、弁護の辞任届が出ているが……今、養生が大切なんだから無理もない」 「藤山君、勝負は僕の....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
ていたんでは、何のために旅行に出たかわからなくなる。陰鬱になる。君の監督はこれで辞任してもらいたい。将来に生きることをしないでどうするのだ。僕はこの旅行を全然楽....
『唯研ニュース』」より 著者:戸坂潤
巧なのではないかとさえ思ったことも少くはなかった。 私は岡邦雄氏と共に、幹事を辞任した。之は全く個人的な理由からで、少しでも唯研そのものに迷惑がかかってはなら....
〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」より 著者:戸坂潤
事の改選に入ったが、この際夏季中に起った事件の影響が現れ、従来の幹事中、相当数の辞任者を出したのは誠に余儀なき次第であった。新幹事名は左の通り 戸坂潤 岡邦雄....