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「農商務省〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

農商務省の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
公使館内の一室では、公使館附武官の木村陸軍少佐と、折から官命で内地から視察に来た農商務省技師の山川理学士とが、一つテエブルを囲みながら、一碗の珈琲《コオヒイ》と....
武蔵野」より 著者:国木田独歩
中には東京がある。しかしこれはむろん省《はぶ》かなくてはならぬ、なぜならば我々は農商務省の官衙《かんが》が巍峨《ぎが》として聳《そび》えていたり、鉄管事件《てっ....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
徳翁』というのが出ておりますが、アレはつまらない本です。私のよく読みましたのは、農商務省で出版になりました、五百ページばかりの『報徳記』という本です。この本を諸....
島原心中」より 著者:菊池寛
ている連中は、幾人もいることはいたが、郵船会社にはいって洋行したり、政治科を出て農商務省へ奉職したり、三菱へはいっている連中などばかりが思い浮んで、自分の相談に....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
郡、付知、川上、加子母の三か村が山地の方のことをも引き合いに出したものであった。農商務省まで持ち出して見た今度の嘆願も、結局は聞き届けられなかった。正己らは当局....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
動物には何かと関係のある人だから、早速、或る人を私に紹介してくれた。その人は、元農商務省の役人をしていた人で、畜産事業をやっていたが、目下は役をやめ家畜飼養をや....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
勤めがあるので取りまぎれていました。 すこし話が前後へ転じますが、その年の春、農商務省で米国シカゴ博覧会に出品のことについて各技術家に製作を依嘱していました。....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
、重味で真ん中の根太が凹んで困りましたが、それなりでとうとう翌年の二月に仕上げ、農商務省へ納めました。やっとシカゴの博覧会出品に間に合ったことであった。 米国....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
時は本当に心掛けの好い人だと思ったことでありました。この融通してもらったものは、農商務省から、猿を納めた時に下った金で返済しましたが、弟子から恩を着たこと故、特....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
相当仕事が出来ていた人です。明治二十八年に京都で内国勧業博覧会が開かれた時、私は農商務省の方からは審査員を嘱托され、個人としては彫工会の役員として当会に出張した....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
十五年 京都春期絵画展覧会「美人納涼」一等褒状 同年 米国シカゴ博出品(農商務省下命画)「四季美人」二等賞 同 二十六年 東京美術協会「美人合奏」三等銅....
最初の出品画」より 著者:上村松園
に出品したが、これは前の勧業博出品の「四季美人図」が評判になったためであろうか、農商務省からの名指しで、始めからシカゴ博の御用品になされる由お達しがあり、六十円....
平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
容によりてかく呼びしにあらざるか、この山の地図に露れたるものは、明治二十一年刊行農商務省地質調査所の日光図幅なりとす、その一年前に刊行されたる、陸地測量部の輯製....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
平原の中を頻りに物色して、何と何が見えるとか見えないとか、久しいこと話していた。農商務省四十万分一予察地質図に拠ると、片貝川の上流地方はすべて片麻岩として記載し....
春の大方山」より 著者:木暮理太郎
出すには東から眺めた山々の姿を眤と瞳の底に烙き付けて置く必要がある。この見地から農商務省出版の甲府図幅を拡げ、展望台として恰好と思われる山を物色して二つを選み出....