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「農林省〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

農林省の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蟹工船」より 著者:小林多喜二
云えば――女のアレがどうしたとか、こうしたとかよ。お蔭で百回も走らせられるんだ。農林省の役人が来れば来たでタラップからタタキ落ちる程酔払うしな!」 「何しに来る....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
いるのである。たとえば五穀の収穫や沿海の漁獲や採鉱|冶金《やきん》の業に関しては農林省管下にそれぞれの試験場や調査所などがあって「科学的政道」の一端を行なってお....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
・一五 東京 戸坂潤 第一部 日本の社会現象 1 官公吏の社会的地位 かつて農林省の小作官会議に於て、この頃しきりに小作争議に内務官吏が乗り出す傾向があると....
社会時評」より 著者:戸坂潤
作興式の教育観との間にはまだなおギャップが横たわっている。政治家は云わば文部省と農林省との間のこの溝を埋めなくてはならぬ。この際、どっちをどっち側にまで移行させ....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
道で、文部省に無関係にもっと斬新(?)な教育制度が布かれはじめたからだ。 現に農林省では十七八県に農民道場なるものを設置し、農村の中心人物を養成することになっ....
新春偶語」より 著者:寺田寅彦
の観測の無用論を唱えたりするような場合には事柄はますます心細くなる。幸いに近年は農林省方面でも海洋観測の必要を痛切に認識して系統的な調査もようやくその緒に就いた....
新妻の手記」より 著者:豊島与志雄
ぶら遊んでいる。長男の泰治さん夫妻と四歳になる孫娘が一緒に暮しており、泰治さんは農林省の役人である。ところで、泰治さんの奥さんが妊娠していて、お産はあと半月ばか....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
、塀の隣が墓地ではないが、裏の半町ほど先は墓地である。 主人の大学は今で云うと農林省の相当のオエラ方の役人で、年は四十七。先月の終りから北海道へ官命で視察にで....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
県に飼育場を設けたのであった。 飼育場主任としてこの仕事に当った河野豊信氏は、農林省の畜産試験場で養鶏の研究をしていた人で、ここに初めて本格的の肥育が試みられ....
農民文学の問題」より 著者:黒島伝治
程今までの我々の農民文学は、日本農業の特殊性をさながらの姿で写しとった。それは、農林省の『本邦農業要覧』にあらわれた数字よりも、もっと正確に日本農民の生活を描き....
機構への挑戦」より 著者:中井正一
外国官庁出版物は時には月一万部を越える事すらあったのである。これに目をつけたのが農林省であった。彼等は近藤康男氏を主班として渉外局、調査局及び八つの研究所を、打....
みやこ鳥」より 著者:佐藤垢石
いるのではないそうだ。それを知らなかったのは、私が寡聞であったからだ。このほど、農林省鳥獣調査の葛精一氏から話を聞くと、東京では大川のほかに、半蔵門のお堀の上に....
」より 著者:犬田卯
しているんだから。はア、組合長ら、昨日から寝こんじまった位だから――県庁へ行く、農林省へ行く、肥料会社まで行って見る。全くお百度踏んで、それでも何ともならねえん....
丸の内」より 著者:高浜虚子
になっている。それ等の建物にも人が住んで仕事をしている。 バラック建の逓信省や農林省や中央会議所や印刷局やの前を通って又電車道に出ると同じくバラック建の大蔵省....
支部図書館三周年に寄せて」より 著者:中井正一
くてもよいのである。 この議論を最初に取りあげられたのは近藤康男氏を首班とした農林省の図書機関であった。八つの研究所と、渉外課、調査局とを打って一丸とする組織....