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「辺防〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

辺防の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
島原の乱」より 著者:菊池寛
軍家光の御前で評定して、会津侯保科|正之を征討使たらしめんと議した。家光は東国の辺防を寛うすべからずと云って許さず、よって板倉内膳正|重昌を正使とし、目付|石谷....
新疆所感」より 著者:日野強
新疆の臓腑をえぐらば、新疆あに全きをえんや。清廷が特に将軍をイリに駐紮せしめて、辺防に任ぜしむるゆえんのものは、もとより偶然にあらず。しかるに露国は野心を中央ア....
荘子」より 著者:岡本かの子
敢て必要としないだろう。時々思い出して切なくなる荘子にそう思わせる麗姫はもと秦の辺防を司る将軍の一人娘であった。戦国の世によくある慣いで父将軍はちょっとした落度....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
なれり。しかもその往還すこぶる煩多きがゆえに、一時これを廃して筑紫人を用いしが、辺防たちまちにして荒廃せり。天平神護二年の大宰府の「上言」に、 賊を防ぎ辺を戍....