辻占売り[語句情報] » 辻占売り

「辻占売り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

辻占売りの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
こ! あそこ! あのへいかどを左へ曲がっていくふたりがそうですよ」 てがら顔に辻占売りが指さしたやみの向こうを見すかすと、なるほど二つの黒い影が急いでいるので....
世相」より 著者:織田作之助
ど惚れているのだったら身受けして世帯を持てと、金を出してやったこともあるという。辻占売りの出入りは許さなかったが、ポン引が出入り出来るのはこの店だけだった。その....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
があるのか。おらあちっとも知らなかった。土地のことだけに重兵衛は眼が早えな。その辻占売りの娘というのは容貌がいいんだな。年は十六七……。むむ、間違げえのありそう....
超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
…という訳かな」 「そればかりでは御座いませんよ。いつも一杯めし上ると声色使いや辻占売り、右や左なんていう連中にまで、よくお眼をかけ下さるので、そのような流し仲....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
と蓮 滝あみ 虫と河鹿 走り鮎 縁日と露店 新内と声色 十五夜と二十六夜 細見と辻占売り おさらい 常磐津、清元、歌沢 お会式 菊と紅葉 酉の市 鍋焼饂飩と稲荷....
物売りの声」より 著者:寺田寅彦
ばせるような気のするものであった。 これで対照されていいと思うものは冬の霜夜の辻占売りの声であった。明治三十五年ごろ病気になった妻を国へ帰してひとりで本郷五丁....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
て来た。 門から門へ浅黄暖簾の裾を覗いて歩く木刀や、船から上がる客や、流しや、辻占売りや、そして艶かしい灯の数々と、春の星とが、どっぷりと黒く澱んだ堀の水によ....
大岡越前」より 著者:吉川英治
処せられ、家名は取潰し、縁類も離散。お袖は、それから人手に育てられ、子守奉公やら辻占売りなどもして、その果てに、水茶屋の茶汲み女に売られたものにございます」 「....