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辻風
「辻風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
辻風の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「羅生門」より 著者:芥川竜之介
、この男のほかには誰もいない。
何故かと云うと、この二三年、京都には、地震とか
辻風《つじかぜ》とか火事とか饑饉とか云う災《わざわい》がつづいて起った。そこで洛....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
見送った眼をもどして、慰め顔に訊いた。朱実の唇はまだ脅えをのこして、 「不破村の
辻風」 と、かすかにいった。 「野武士だね」 「ええ」 「何を怒られたのだい?....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ったかも知れねえのだ。……だが、今から四年前、あいつが十七歳の時に、おれの兄貴の
辻風|典馬でさえ、打ち殺された相手だと考えると――下手に手出しは出来ねえと考えた....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
き主君もとれる人間だった。けれど、彼の血統は余りにどす黒い。彼の血をわけた兄も、
辻風典馬といって、伊吹山から野洲川地方へわたって、生涯、血なまぐさい中に跳梁した....