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「込む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

込むの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一夕話」より 著者:芥川竜之介
んの身になって見れば、上品でも冷淡な若槻よりも、下品でも猛烈な浪花節語りに、打ち込むのが自然だと考えるんだ。小えんは諸芸を仕込ませるのも、若槻に愛のない証拠だと....
或る女」より 著者:有島武郎
からなぜ一等に乗らなかったのだろう。こういう事がきっとあると思ったからこそ、乗り込む時もそういおうとしたのだのに、気がきかないっちゃないと思うと、近ごろになく起....
或る女」より 著者:有島武郎
こで葉子とすれ違った。葉子はそれらの人々には目もくれずに帳場に行って電話室に飛び込むとぴっしりと戸をしめてしまった。そして受話器を手に取るが早いか、電話に口を寄....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
うんです。けんどおら山をじっ手に余るだろう。色もつけてみたいが、絵の具は国に引っ込む時、絵の好きな友だちにくれてしまったから、おらのような絵にはまた買うのも惜し....
親子」より 著者:有島武郎
父の質問をもっとありきたりのことのように取っていたのだ。監督は、質問の意味を飲み込むことができると礑たと答えに窮したりした。それはなにも監督が不正なことをしてい....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ているようだ。この愛の本質と現象との混淆から、私達の理解は思いもよらぬ迷宮に迷い込むだろう。 愛を傍観していずに、実感から潜りこんで、これまで認められていた観....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
唱え、又八百万の神々にお願いして、できる丈きたない考えを払いのける事に精神を打ち込むのでございます。もとより肉体はないのですから、現世で行るような、斎戒沐浴は致....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
気に浸ったが最後、多くは真の悪漢と化して行くのである。他なし、そこで悪霊を背負い込むからである。そして最後に、犯人を極刑に処するに至りて、その愚や真に及ぶべから....
ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
んの変哲もなく、ただ悲しく繰返されるだけだった。家へ帰って来て錠前の穴に鍵をさし込む時のそのさし込みかた、自分がいつも燐寸を探す場所、燐寸の燐がもえる瞬間にちら....
初雪」より 著者:秋田滋
たにっこり笑った。そして、蝕まれた肺のなかに、芳ばしい花園のかおりを胸一ぱい吸い込むのだった。 そうして彼女はその思い出の糸を手繰りながら、じッと物思いに耽る....
良夜」より 著者:饗庭篁村
つかえたる碓氷も過ぎ、中仙道を熊谷まで来たり。明日は馬車にてまっしぐら東京へ乗り込むべしと思えば心に勇みを持ち、この宿りにては風呂へ入りしが棚へ脱ぎたる衣類の間....
親ごころ」より 著者:秋田滋
一条の街道がこれから村へかかろうとするあたりに、這い込むような小さな家が一軒、道のほとりにたっていた。彼はむかしその家に住んでいた。....
狂人日記」より 著者:秋田滋
羨ましそうにそれを眺める。それは、殺すということが、生きものの心の中に自然が投げ込む大きな歓喜に外ならないからである。生きものにとっては殺すということほど立派な....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
らに、外交はアメリカ追随、内政は反動と逆コースを驀進し、進歩的な国民を絶望に追い込むファッショ反動の政治を抬頭せしめ、一面、共産党に跳梁の間隙を与え、左右全体主....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
会の取りまとめの主任務のほかに、演説の要請があれば出ていく、国会対策にも足もふみ込むなど非常に忙しい。党務がいつも主であるから、家庭のことは二の次にされる。 ....