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迎え取る
「迎え取る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
迎え取るの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
。そこに立ったままの倉地に葉子は吸いつけられるように身を投げかけて行った。倉地も
迎え取るように葉子を抱いたと思うとそのままそこにどっかとあぐらをかいた。そして自....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
なら、藩は放ち遣ることを聴さなかったであろう。 成善は母に約するに、他日東京に
迎え取るべきことを以てした。しかし藩の必ずこれを阻格すべきことは、母子皆これを知....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
累ねた、漆のような波の間を、幽に蒼い灯に照らされて、白馬の背に手綱したは、この度
迎え取るおもいものなんです。陸に獅子、虎の狙うと同一に、入道鰐、坊主鮫の一類が、....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
であった。
「そうか」というと代官松は、知らせに来た乾児の猪吉という男を、
迎え取るがように一足出たが、
「そうか、紋也は笹家にいたか。いいことをした、よく....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
お方だ。無情というものではおざらぬ。いずれは若ぎみと共に、藤どのの身も、伊吹から
迎え取るお胸でいるには相違ない。あなたさえおいやでなくばだ。……またこの師直もそ....