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「迎え撃つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

迎え撃つの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一つの世界」より 著者:伊丹万作
しめたのだろう。敵が頭の上に来たら日本の場合防空はあり得ない、防空とは敵を洋上に迎え撃つこと以外にはないとぼくは以前から信じていたがまちがっていなかった。しかる....
真田幸村」より 著者:菊池寛
きは上りたるやと云って戯れたと云う。 東西手切れとなるや幸村は城を出で、東軍を迎え撃つことを力説し、後藤又兵衛も亦真田説を援けたが、大野渡辺等の容るる所となら....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
に近づく模様もない。もはや諏訪勢は松本勢と力を合わせ、敵として進んで来る浪士らを迎え撃つのほかはない。間もなく、峠の峰から一面に道を押し降った浪士側は干草山の位....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
で、さては賊軍が押し寄せて来たに相違ないと、いずれも俄かに用心した。張はかれらを迎え撃つために、軍士を率いて駈けむかうと、山のあたりに人影はみえず、ただ無数の火....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
れが海軍の艦上機を、数はちょっといえないが、相当沢山積んで、黄海や東シナ海へ敵を迎え撃つ。この航空母艦は、太平洋へでも、南洋へでも、どこへでも移動が出来るから、....
関東防空大演習を嗤う」より 著者:桐生悠々
撃は幾たびも繰返えされる可能性がある。 だから、敵機を関東の空に、帝都の空に、迎え撃つということは、我軍の敗北そのものである。この危険以前に於て、我機は、途中....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
逃げた十数人の五郎蔵の乾児たちは、紙帳の角から少し離れた辺りで一団となり、左門を迎え撃つ姿勢をととのえた。しかし左門は物の数ともせず、駆け寄ると、以前と同じく、....
三国志」より 著者:吉川英治
議私憤をとり交わしてはいられない。俄然、団結して総司令部の帷幕にかたまり、いかに迎え撃つべきかの指令を、陸遜の眉に求めた。 「現状固守、みだりに動くなかれ。それ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ら、味方は窮地におちいるほかないぞ。――それゆえ、義貞は陣を転じて、尊氏の上陸を迎え撃つ」 「して、先陣にある方々は」 「徐々に、義貞のあとを慕って、退がれと申....
私本太平記」より 著者:吉川英治
に、加茂川原も市中の辻々も、どっと混み入ってきた南軍の兵馬に駈け荒らされていた。迎え撃つのがやっとで、幕府の侍所預かり細川頼春さえ、身によろいを着けるひまもなか....