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近代化
「近代化〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
近代化の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
内容堂を相談役とする新内閣の手で行なわれるようになった。 封建時代にあるものの
近代化は、後世を待つまでもなく、すでにその時に始まって来た。松平春嶽、山内容堂、....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
」を有している。そして紳士道は、正しく騎士道の変化であって、言わば資本主義の下に
近代化した武士道であるからだ。然るに日本に於ては明治の変革と共に武士が廃《すた》....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
拘らず、日本の最も発達した近代的資本主義が自分自身のために産み出した処の、一つの
近代化に他ならぬ、ということを忘れてはならぬ。いつの場合でもそうだが、現代化の意....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
よりも資本制度下の方が、何と云っても野蛮でなく残忍でないのだから、刑事の取調室が
近代化せば、それだけ封建的な残忍さは消えて行くだろう。少くとも之はそのおまじない....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
―服装以外は――おなじである。しずかに過去を歩こうと思えばこのメイフェアに限る。
近代化、もしくは亜米利加化しつつあるいまのロンドンに、いぎりすらしく頑固に、そし....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
都会でぴたりとくる感じ――私はそれを町の顔と呼ぶ。 へんなことには、都会の顔は
近代化した大通りや、いわゆる「|見物の場所」にはけっして見られない。老婆と主婦と....
「『新訳源氏物語』初版の序」より 著者:上田敏
の新訳はここにその存在の理由を有していると思う。 従ってこの新訳は、漫に古語を
近代化して、一般の読者に近づきやすくする通俗の書といわんよりも、むしろ現代の詩人....
「レンブラントの国」より 著者:野上豊一郎
。今日でも、ハーグ、ライデン、ユトレヒト、ハーレムなどでは、大体からいって、町は
近代化されてありながらも、なお昔を思わせるものが少なからず残っている。旅行者にと....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
あることは隣家への大きなほこりでもあるわけだ。」 「中村屋だけはデパートみたいに
近代化されているので店員は恵まれている訳ですね」 「うちではその二倍四十三円くら....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
た。能登湯といって、その頃は入口の欄間に五色の硝子が装われていた。それだけやっと
近代化した伝統のある家で、浅葱の暖簾を昔ながらにまだ懸けていたかと思う。そこの若....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
構の改革、社会思潮の変化、外国文物の移入、などが原因となつて、演劇の相貌は急激に
近代化し、複雑化し、自由奔放となつた。 ことに、浪漫主義の運動を境として、各種....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
見わたし、その基本的な術語をいろいろ説明した。二、三度予備的な実験をやってから、
近代化学に讃辞を呈して話を終ったが、そのときのことばを私は忘れはしないだろう、―....
「名古屋スケッチ」より 著者:小酒井不木
で、めつたに外出しない筆者のことだから、大きなことは言へぬけれど、どうも名古屋は
近代化しにくい性質らしい。 とはいふものゝ、年々歳々、たえず変化はしつゝあるの....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
勤労大衆の代表者が参加し、計画的経済のもと、農業、中小企業の経営の向上、共同化、
近代化を大にして経済政策の確立が必要であります。政府の発表でも、今年度の自然増収....
「日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
を俗に西欧化と呼んでいる)は、たといそれが天主教的制限を有っていたにせよ、日本を
近代化へ解放する方向にあったことは疑われない。之を徳川期三百年の封建性に押しもど....