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近傍
「近傍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
近傍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
夜泊まりのたぐいが多く、浴客同士のあいだに何の親しみもないからであろう。殊に東京
近傍の温泉場は一泊または日帰りの客が多く、大きい革包や行李をさげて乗り込んでくる....
「雷」より 著者:海野十三
れの書いた落雷の研究報告を悪用して、あの恐るべき殺人法を思いついたのだ。目的物の
近傍に、高い櫓を二基組み、その上に避雷針を建てる。すると近づいた雷雲は、もちろん....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
に巧かった。 春木座の時にもこの狂言にちなんだ牡丹燈籠をかけたが、それは劇場の
近傍と木戸前だけにとどまっていた。歌舞伎座の時には其の時代にめずらしい大宣伝を試....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
及び、特に、そこから遠くないある教会の付近にはよくあらわれるのだ。じっさい、この
近傍のもっとも信頼すべき歴史家たちのなかには、この亡霊についての噂を集めたものが....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
したもの。附近に未開の儘の落下傘発見。屍体には所持品(自分の持物以外)全然無し。
近傍の農夫発見して届け出ず。 一、墜死者綿井茂一は、D飛行場出発前、飛行場員に....
「妖怪学」より 著者:井上円了
うるところなりということを聞き得たり。 明治十八年ごろ、アメリカの帆走船、下田
近傍に至りて破損したるものあり。その破船のことに関して、アメリカ人中、久しくその....
「妖怪談」より 著者:井上円了
したか、このような事実があります。どこでありましたか、よくは分かりませぬが、東京
近傍の汽車道に狐が出まして、汽笛のまねをいたしました。車掌は前の方から汽車が来た....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
途次さらに人影だもあることなし。よって、むなしく帰家し母に告ぐれば、父の故人某の
近傍には二、三の親戚あれば、いずれにか宿泊せしならんと、ともに語れり。しかして、....
「迷信解」より 著者:井上円了
て農夫を呼びたれば、狐は走り去り、農夫も気付きていうには、『最初狐きたりて、己が
近傍を徘徊せしゆえ、これを追わんとして右へゆき左へゆきする間に、前後を覚えざるよ....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
を察するに、またその弊害のすくなからざるを知る。今、その一例を挙ぐるに、伊豆下田
近傍のもの、自身の妻に情郎あるかなきかをコックリに向かってたずねたるに、情郎あり....
「温泉雑記」より 著者:岡本綺堂
一夜泊りのたぐいが多く、浴客同士のあいだに何の親しみもないからであろう。殊に東京
近傍の温泉場は一泊または日帰りの客が多く、大きい革包や行李をさげて乗込んでくるか....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
面白きにはあらで、学校にて衆童と遊戯|嬉笑するが面白きゆゑなりき。 余のすめる
近傍の児童は皆余の朋友なりき。但し何人も経験したる事ならんが、余の朋友中|年たけ....
「西航日録」より 著者:井上円了
至るまですべて黄金の光りなりけり へースティングズ滞在中、一日快晴を卜し、その
近傍バトル(Battle)村に遊ぶ。これウィリアム・コンクェロール王の古戦場にし....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ロソ港に入り、硝石のために停船す。海岸には市街なく、ただ工場と倉庫あるのみ。この
近傍アントファガスタ港よりボリビア国に通ずる鉄路あり。この港もとボリビアの所有な....
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
吉と一緒であるならば、私は何時もきまって大きな声をあげて彼を呼ぶ。いい工合にすぐ
近傍に彼を見出すときはいいが、どうかすると非常に遠く離れていることがある。その時....