返し文[語句情報] » 返し文

「返し文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

返し文の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
束を果たすために、あすは法性寺へ誘いあわせて詣ろうというのであった。玉藻は承知の返し文《ぶみ》をかいた。そのあくる日、彼女は主人の許しを受けて、兼輔と一緒に法性....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
えたのは、その鳥だったのだ。どの人間よりもよく夜番をして、こうしてそのうるさい繰返し文句で私の来たことを知らせたのは、その鳥だったのだ。 私は気を取直すだけの....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
というほどの色よい返事はなくとも、せめては父の胸の結ぼれる解くほどの優しい慰めの返し文をうけ取ることが出来るであろう。泣く子を叱ればますます泣く。さしあたり宥め....
無月物語」より 著者:久生十蘭
たらよかろうといってやると、では勝手ながらこちらで埒を明けるから悪しからずという返し文が届いた。 それから三日ばかり後の夜、泰文の留守へ朝霞の兄の清成と清経が....