返品[語句情報] » 返品

「返品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

返品の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:宮本百合子
と、二人の女を応接間に通した。がらんとした白壁の裾には、荒繩で束った日露時報の返品が塵にまみれて積んである。弾機《ばね》もない堅い椅子が四五脚、むき出しの円卓....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
日持って来れば見て、よかったらすぐお送りしましょう。明日もって来なければ、やはり返品不能の本である由)それから丸善へよって「ドーデン」をきいたら、あったので一冊....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
す。 『キング』の地図、おそくて御免下さい。もうじきお送り出来ると思います。もう返品になってしまっているので。 堀口大学からオオドゥウの『街から風車場へ』を貰....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
たが、ある事情で断然やめてしまった。それというのはデパートではお菓子の売れ残りは返品としてよこす習慣があるが、ちょうど私のところへもロシヤのチョコレートを入れて....
読書遍歴」より 著者:三木清
が後に私に話したところによると、あの時分岩波の本で、小売屋に出してあんなに多くの返品があった本はないということである。それは当然であった。私はもとより無名の書生....
書物の倫理」より 著者:三木清
洋書では滅多にないことだが、日本のこの頃の本はたいてい箱入になっている。これは発送、返品、その他の関係の必要から来ていることだろうが、我々にはあまり有難くないことの....
芝、麻布」より 著者:小山内薫
屋が教室にあてられて、他の一つが物置きになっていた――私はこの部屋に、三田文学の返品がむごたらしく荒縄に縛られて、山のように積まれていたのを覚えている。それから....