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返送
「返送〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
返送の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
スガママニ御染筆ネガイ上候。ナオマタ、切手、モシクハ葉書、御不用ノ際ハソノママ御
返送ノホドオ願イ申上候。太宰治殿。清瀬次春。二伸。当地ハ成田山新勝寺オヨビ三里塚....
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
競争上、取次店からは予約金を取らない事にしたので、中途の破約も随意と成り、残本の
返送も当然と成り、予約出版と云う事実は全く無くなって了った、そこで一般読書子の方....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
に十枚も反古が出来た。十通ばかり書いたが、面会の通知は一通も来なかった。履歴書を
返送して来る方は良い方で、たいていは何の返事もなかった。十八歳までの半生が踏みに....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
忘れていたらやがて催促状が来て、もし「いやならいやでよろしく」それなら送った品を
返送せよというのであった。それでびっくりしてさっそく
返送の手続きをとったことであ....
「創生記」より 著者:太宰治
数倍せむことを胸算して、二ヶ月、三ヶ月、日和見、そのうちに芥川賞|素通して、拙稿
返送という憂目、再三ならずございました。記者諸君。芥川賞と言えば、必ず、私を思い....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
つき返してよこした。検事は重ねて之を警察に送ってやると再び警察は之を営口領事館へ
返送して来た。一体之まで満鉄付属地の警官は、関東庁の警察官であると同時に領事館の....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
んし》十帖、布一段を謝礼として種玉庵に遣わしたけれども、宗祇はかたく辞してこれを
返送したとのことである。 宗祇の『伊勢物語』の講義は、よほど面白いものであった....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
は、「ポンメルシー少佐殿へ」として手紙を贈った。それらの手紙を彼は封も開かないで
返送してしまった。やはりちょうどそのころ、セント・ヘレナにいたナポレオンは、「ボ....
「土地に還る」より 著者:豊島与志雄
手紙を出したらしく、その後は、郵便局宛によこしました。この郵便局宛のが彼女の許へ
返送されなかったことによって、彼女は直吉の沈黙を悟り、その沈黙の理由を知りたがり....
「神経衰弱的野球美学論」より 著者:坂口安吾
どするのであるが、このタマ貰い小僧どもはミジンもユーモアなく稚風なく、ただタマを
返送すべきことを頑に要求する態である。あれを見るたびに僕は痛く腹を立て、ファウル....
「柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
養育下された御配慮に対しては厚く御礼を申上げます。 二伸、私の宝石類を書留郵便で
返送致します。衣類などは照山《てるやま》支配人への手紙に同封しました目録通り、凡....
「縁談」より 著者:佐藤垢石
山さんから手紙がきた。それには、 ――差し上げておいた写真と、戸籍謄本とを至急
返送して貰いたい。次に、申すまでのこともないが、今後房州へ釣りにきても私のところ....
「ウイツテ伯回想記その他」より 著者:平林初之輔
for English taste” という意味の文句をそえて申しあわせたように
返送してきたそうだ。 日本の雑誌、さしずめ『新青年』にこれを翻訳して送ったら、....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
白」はまだ妹が読んでいますからいま少し待って下さい。妹が読んでしまったら書留めで
返送いたします。(久保正夫氏宛 三月十九日。別府温泉より) ヘレン・ケラー....
「南画を描く話」より 著者:中谷宇吉郎
進呈|致兼候《いたしかねそうろう》間《あいだ》存分《ぞんぶん》御《ご》試用の後御
返送を願上候《ねがいあげそうろう》」というのである。当然のことである。 それで....