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迷宮
「迷宮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
迷宮の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
分は触れる事ができると思うほど具体的に想像された。葉子は自分で造り出した不思議な
迷宮の中にあって、意識のしびれきるような陶酔にひたった。しかしその酔いがさめたあ....
「星座」より 著者:有島武郎
た。また一枚を裏返した。それもたちまち埋まっていこうとする。しかし計算はますます
迷宮に入るばかりで、いつそこから抜けでられるのか予想はとてもつかなくなるばかりだ....
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
は博士が殺人嫌疑から遠ざかったことを悦ばずにはいられなかった。 しかし事件は、
迷宮入りだ。これではいけないと思って、僕は改めて博士の鞄の中を入念に調べだした。....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
のを現わしているようだ。この愛の本質と現象との混淆から、私達の理解は思いもよらぬ
迷宮に迷い込むだろう。 愛を傍観していずに、実感から潜りこんで、これまで認めら....
「赤外線男」より 著者:海野十三
非とも、ついこのあいだ東都に起って、もう既に市民の記憶から消えようとしている一|
迷宮事件について述べなければならない。 これは事件というには、実にあまりに単純....
「地獄街道」より 著者:海野十三
ワザ停めても調べてみた。その結果もなんの得るところが無かった。 事件はそのまま
迷宮へ入った――というのが箱詰屍体事件のあらましである。 2 「ビール....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
目撃した市民も意外に尠い。手懸りを探したが、一向に有力なのが集らない。事件は全く
迷宮に入ってしまった。警視庁は連日新聞記事の巨弾を喰って不機嫌の度を深めていった....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
命していた。誰が、いつの間に、老商をこんなに冷い死骸にしてしまったのであろうか。
迷宮入りか かわいそうな万国骨董商チャン老人殺しのニュースは、たちまちこの港町....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
あげて約四十日間|捜索《そうさく》を継続していますが、今以て何の手懸りもない――
迷宮《めいきゅう》入り事件くさいですがね、これは……、それだとか次は……」 「お....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
あるのか、またどうなったのかについても得るところがなかった。そして事件はようやく
迷宮入りくさい観を呈するに至った。 猫背の名探偵猫々は何をしていたか。 彼は....
「金属人間」より 著者:海野十三
どん洗ってみようじゃありませんか。さもないと、この事件はさっぱり片づきませんよ。
迷宮入《めいきゅうい》りはもういやですからね」 そういわれて、長戸検事も警部の....
「超人間X号」より 著者:海野十三
いだすことができなかったのである。 「どうしているかなあ、このごろの警察は……。
迷宮入《めいきゅうい》り事件ばかりじゃないか」 町では、警察の無能《むのう》を....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
、同じ所で足踏みをしているばかりで、かねて手ぐすねひいている新聞記者からは「事件
迷宮入り」という香しくない烙印をたちまち捺されてしまわねばならない。その間に立っ....
「科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
ぬので、一体どこへ行ってしまうのだか判らない。狐に鼻をつままれたような恰好で、大
迷宮事件にぶっつかったとでも云いたいところです。使いに出した者が途中で煙のように....
「映画の普及力とは」より 著者:伊丹万作
会の市役所くらいはある。なぜこんなことを知つているかというと、私は映写室を探して
迷宮のような本願寺中をさまよい歩いたのである。 こんな所にトーキーの映写室くら....