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迸発
「迸発〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
迸発の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
擁するところそこにわれらの全身を麻痺せしめるほどの価値と意義とが金色の光をなして
迸発するに相違ないと思った。私は男性の霊肉をひっさげてただちに女性の霊肉と合一す....
「運命」より 著者:幸田露伴
賽児の徒、初より大志ありしにはあらず、官吏の苛虐するところとなって而して後爆裂|
迸発して※を揚げしのみ。其の永楽帝の賽児を索むる甚だ急なりしに考うれば、賽児の徒....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
玉だましいだ、炎々烈々として已《や》むに已まれぬ猛※《もうえん》を噴き出し白光を
迸発《ほうはつ》させているのだ。言うまでも無く吾《わ》が光を以て天下を被《おお》....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
びを伴って、その石なだれの尖端は、まっしぐらに梓川の谷に走りこんでいる、地心から
迸発させた岩石の大堆朶を元に還すために、傾け尽くされたような、断末魔の時節が、も....
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
壁の赭褐《しゃかつ》色なる大塊を握《つか》むべきである、そこに地心の十万億土から
迸発《ほうはつ》した、赤焼のした、しかしながら今は凝固した、冷たい胆汁《たんじゅ....
「雪の白峰」より 著者:小島烏水
凄《すさ》まじき音をたて、この夜|坤軸《こんじく》を砕く大雪崩の、岩角より火花を
迸発《ほうはつ》する深山の景色を忍び居候。(十二月十八日甲府より) 別紙白峰の拙....