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追及
「追及〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
追及の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
そこに一つの性格が認められるね、この発信者のだ……。そこでロンドン局を呼出して、
追及してみたよ。するとその電信を受付けた局員が出て来たが、結局それはテームズ河口....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ここに簡単な物語を記しておこう。彼の両親はもとポルトガルのユダヤ人で、宗教裁判の
追及を逃れてオランダに来た。この異常な天才をもった青年は当時のユダヤ教の教理に対....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
の肌のような若芽の原を渡るのだった。 規矩男が進んで話さない恋愛事件を、あまり
追及するのも悪どいと思って、かの女は規矩男が靴木履と云った自分の履きものを、右の....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
日原籍校に差し戻されたり。然るに、クインシイは不審にも巨額の金貨を所持し、それを
追及されたる結果、彼の秘蔵に係わる、ブーレ手写のウイチグス呪法典、※ルデマール一....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ハイド氏」のように二重人格なのか――と、ますます糸のもつれが深まるなかで、座間は
追及の鬼のようになっていた。それとも、ドドに同情を深めすぎた結果か? といって淑....
「大脳手術」より 著者:海野十三
はね。それにしても、接がれた脚がすぐ脳髄の命ずるとおり働くだろうか」 彼はまだ
追及をやめない。 「それはもちろん周倒な試験がなされる。特に神経反応は念入りに検....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
「で、その容疑者一号は、ピストルを持っていたかね」 「いや、持って居りません。
追及しましたが頑として答えません」 「ピストルで射殺したことは認めたかね」 「ピ....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
る。 「おい、この中に入っているのは、一たい何だ。正直に申し上げろ」 トラ十の
追及は、一向ゆるまない。帆村はいよいよ困って、ことばもない。帆村の困っているのを....
「妖僧記」より 著者:泉鏡花
りて、納涼台が賭物したる、若干の金子を得むと、お通の制むるをも肯かずして、そこに
追及したりしなり。呼吸を殺して従い行くに、阿房はさりとも知らざる状にて、殆ど足を....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
つから、貴女の心の閨を覗き込みましたよ」 と新しい莨に火を点じて、法水は冷酷な
追及を始めた。 「先刻お部屋を見たときに、あれが湿板写真――つまり日本に例をとれ....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
合わせて、まず三伝に、利得金を奪わせておいた。そうしてから、復讐を兼ねて、いずれ
追及してくる、一味の者を順ぐりに殺していったのだ。三伝は黒衣で、君は立役者だ。サ....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
時三十分頃ではなかっただろうか。更に、その時計を進ませたと云うのには、何か幡江の
追及を阻む意外にも、意味があるのではないだろうか――などと考えて来ると、法水の頭....
「作画について」より 著者:上村松園
硬でしたので、あわててあらためて取締不行届を陳謝して参りましたので、私もそれ以上
追及しませんでした。 間もなく会期も終るので、そのままにして置きましたところ、....
「勝ずば」より 著者:岡本かの子
なことに就いて充分考えてみたかった。どうせ神経質で老成している政枝が自分にこの上
追及して来ないとは思えなかった。 「おばさん生きなければならない理由を話して下さ....
「青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
ましたの」 死の直前に喧嘩したという不利な事実は彼女の身上を一層悪くした。厳重
追及したところ、最初は飽くまで知らぬと頑張っていたが遂いにかくし切れず、吉川と争....