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追撃
「追撃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
追撃の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
時間に亙って継続し、瑞典軍の死傷は三千、聯盟軍は七千を残して敗走せしも、夜の闇は
追撃を阻み、その夜、傷兵どもは徹宵地に横たわりて眠る。払暁に降霜ありて、遁れ得ざ....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
ら横槍を入れて無二無三に攻め立てたので、朝倉勢漸く浮き足立った。徳川勢之に乗じて
追撃したので、朝倉軍|狼狽して川を渡って退かんとし、大将孫三郎景健さえ乱軍の中に....
「厳島合戦」より 著者:菊池寛
為に、厳島神社の西方、滝小路(現在の滝町)を後に当て、五百騎ばかりにて吉川元春の
追撃を迎え撃った。弘中父子必死に防戦したから、流石の吉川勢も斬立てられ、十四、五....
「超人間X号」より 著者:海野十三
を見つめて報告した。 「どうしたのか。大分敵は速度がにぶったな。よし、全速力にて
追撃《ついげき》せよ――」 博士は頭を両手でおさえながら命令した。 X号をの....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
なんといってあらわしたがいいか、見当がつかないほどだ。 ドイツ軍が、人造人間で
追撃させたことも、博士のために、無駄に終った。 大悪人だ 「さあ、この隙に....
「地球要塞」より 著者:海野十三
別れの盃《さかずき》――本国からの呼び出し クロクロ島にあがる凱歌! 米連の
追撃隊は、わが怪力線砲のため、悉《ことごと》くやっつけられてしまった。 「祝盃だ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
返事があった。
「すぐ一隻を、宇宙へ飛ばすのだ。そうして、ピート大尉のロケットを
追撃するのだ。そのロケットの位置は……」
と、怪人丸木は、訳のわからぬ符号をし....
「怪塔王」より 著者:海野十三
が、あんなところからとびだした」 「うむ、怪塔ロケットだ。逃すな。それ、全速力で
追撃!」 塩田大尉は全機に一大命令を発しました。 ああら不思議、怪塔ロケット....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
がきまって来たようです。いよいよ危い次の瞬間……。 「おお、あれ見よ!」 今や
追撃の真最中だった×の哨戒艦の横腹に、突然太い水柱があがりました。くらくらと眩暈....
「空襲警報」より 著者:海野十三
空飛行隊、高射砲隊によってついにとどめを刺されました。太平洋に逃げたものは、なお
追撃中でございますが、これはもう燃料もあまりありませんので、その最期のほどは知れ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
どを起こす余裕もなく、すぐに気を取り直して同じく部屋を飛び出して、無我夢中に彼を
追撃したが、とても追いつくことは出来なかった。十ヤードもさきに、たしかに薄黒い影....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
帆を焼き尽くし、火縄を失って、軍船は速力さえも減じつつあるのではないか。まさに、
追撃を試みる絶好の機会にもかかわらず、なにゆえに横蔵からは、好戦の血が失われてし....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
中客室へ降りました」と告白せざるを得なかった。 「何の為めに――?」 訊問官は
追撃した。 「便所に行ったのです」 三枝は顫えた。 「ふん」署長は冷笑した。「....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
め、スペイン軍をして降伏の余儀なきにいたらしめたのである。チロオヌは押し返され、
追撃され、急追され、和を提議し、そして降参した。今度こそは、エリザベス王冠の勝利....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を占領する時は攻撃の強行は至難であった。 又たとい敵を撃退せる場合に於ても軽挙
追撃して隊伍を紊る時は、敗者のなお所有する集結せる兵力のため反撃せらるる危険甚大....