» 追躡

「追躡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

追躡の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
、五間向うに、数羽の雛とともに戯れている雷鳥、横合から不意に案内者が石を投じて、追躡したが、命冥加の彼らは、遂にあちこちの岩蔭にまぎれてしまう。此処が槍の直下だ....
寒中滞岳記」より 著者:野中至
は皆《み》な八合目の石室《せきしつ》に止まりたりしも如何にも残念なりとて、一人を追躡《ついじょう》して銀明水《ぎんめいすい》の側《かたわら》まで来りしに、吹雪一....
十二支考」より 著者:南方熊楠
者蛇王の前の乳皿に麪麭《パン》を浸し、速やかに口に含んで馳《か》け出した。衆蛇|追躡《ついじょう》余りに急だったから、彼ついに絶え入った。旭の光身に当って、翌旦....
沈黙の塔」より 著者:森鴎外
で、amoral である。狙わずに鉄砲を打つほど危険な事はない。あの男はとうとう追躡妄想で自殺してしまった。Maeterlinck は Monna Vanna ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
た。 だが、予想以上な日かずを費やされたのはぜひもない。 何しろ斯波家長らの追躡(尾行してくる攻撃)も執拗なので、鎌倉を横に見捨て、ひたむき、東海道を急いだ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
れば、水や河原の草を紅にした。 だが、いぶかしいのは、これらの小うるさい小隊の追躡ではなく、もっと目に余る、そして遠くにある、大軍のうごきだった。なぜか、じり....