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退治
「退治〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
退治の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
《わたくし》が怖《こわ》がりましょう。その証拠には、今ここで、訳《わけ》なく私が
退治して御覧に入れます。」と云いながら、斑犬《ぶちいぬ》の背中を一つたたいて、
....
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
人もいますが、これはあまり当《あて》になりません。記録に現れたのでは、ホメロスを
退治した豪傑が、一番早いようです。」
「では今でも相当な文明国ですか。」
「勿論....
「葱」より 著者:芥川竜之介
さん。では今夜もあの晩のように、ここからいそいそ出て行って、勇ましく――批評家に
退治《たいじ》されて来給え。
(大正八年十二月十一日)....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
内にもいつ何時《なんどき》、大蛇が参るかわかりませんが、あなたは――」
「大蛇を
退治《たいじ》する心算《つもり》です。」
彼はきっぱりこう答えると、両腕を胸に....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
りながら、気違いになるくらい痒《かゆ》い思いをした。とにかく当分は全力を挙げて蚤
退治《のみたいじ》の工夫《くふう》をしなければならぬ。……
「八月×日 俺は今日....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
《いずみきょうか》の小説だと、任侠《にんきょう》欣《よろこ》ぶべき芸者か何かに、
退治《たいじ》られる奴だがと思っていた。しかしまた現代の日本橋は、とうてい鏡花の....
「二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
たよく馴れて、殿様が鷹を据えた格で、掌に置いて、それと見せると、パッと飛んで虫を
退治た。また、冬の日のわびしさに、紅椿の花を炬燵へ乗せて、籠を開けると、花を被っ....
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
ん坊の王などは何人でも来い。(腕組をしたまま、一同を見まわす)わたしは片っ端から
退治して見せる。 主人 ですがあの王様には、三つの宝があるそうです。第一には千里....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
す。 遊びに来て下さるも可し、夜伽とおっしゃるも難有し、ついでに狐狸の類なら、
退治しようも至極ごもっともだけれども、刀、小刀、出刃庖丁、刃物と言わず、槍、鉄砲....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
許へ水を置き、 (女中、そこいらへ見物に、) と言った心は、穴を圧えて、宗山を
退治る料簡。 と出た、風が荒い。荒いがこの風、五十鈴川で劃られて、宇治橋の向う....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
あとで気がつくと、女|連は、うわさのある怪しいことに、恐しく怯えていて、陰でも、
退治るの、生捉るのとは言い憚ったものらしい。がまあ、この辺にそんなものが居るのか....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
まで、蝙蝠を吹かしながら、射的店へ話をつけた。此奴は褌にするため、野良猫の三毛を
退治て、二月越内証で、もの置で皮を乾したそうである。 笑話の翌朝は、引続き快晴....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
者修行者は、巨人とか、魔法使とか、火を吹く竜とか、あるいはそれに似たもので簡単に
退治できる敵と戦いさえすればよかったし、鉄や真鍮でできた門を通り、鉄石の壁をこえ....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
合な、先生様の嫌な目つきよ、奥方のこの足のうらまでちゃんと探鑿が届いて、五千疋で
退治に来たんだ、さあ、尋常に覚悟をしやがれ、此奴等!」 愛吉は痩せたのを高胡坐....
「活人形」より 著者:泉鏡花
の壮士が、大勢でこの前の寺へ避暑に来てでございますが、その風説を聞いて、一番妖物
退治をしてやろうというので、小雨の降る夜二人連で出掛けました。草ぼうぼうと茂った....