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送り状
「送り状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
送り状の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
「うむ、分ってる、分ってる。」と、山崎は答えた。 陳は、独逸から送った武器の
送り状とか、それを荷役している現場の写真、弾薬を受取った受取り、など、そんな重要....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
沢まで、木曾路の荷物は馬ばかりでなく、牛の背で街道を運搬されていたので。 荷物
送り状の書き替え、駄賃の上刎ね――駅路時代の問屋の弊害はそんなところに潜んでいた....
「ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
した。 運輸課の連中の種々雑多な声といろんな紙片とを見た。 廻送されなかった
送り状とか、二日前に打たれてた筈の電報がまだアルミニュームの籠の底にへばりついて....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
緒にまだかたづけられず真中の大テーブルの上にひろがっていた。そのテーブルのはしに
送り状を紐にまきつけた三越からの届け品の細長い箱が二つ、ひょいと抛《ほう》りのせ....
「伸子」より 著者:宮本百合子
ので、彼女がたたむ厚い包紙の、ゴワゴワいう音ばかり耳立った。 「――あちらの机に
送り状があるから、とって来てください」 伸子はそれをとって来た。彼は一旦テーブ....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
の爆薬は請合います。松魚の荷に作ってあるかも知れませんが、あの乾物屋さんに宛てた
送り状なら税関でも大ビラでしょう。荷物を跟けてみたら一ぺんにわかる事です。 …....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
のでは、暑うてかなわぬが――便船はまだ着いていないのか」 「いえ、いえ」 と、
送り状に忙しい筆をうごかしていた佐兵衛は、帳場ごしに川尻を指して、 「お召しにな....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
が盲目でないことだけは心得ておけい! そこで一応問い糺すが、この三個の荷つづらの
送り状は、いずれ水夫頭のそのほうが預かっているであろう。中の品物は何か、読み聞か....