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「逃げ失せる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

逃げ失せるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
する根本動力が彼等赤|毛布《ゲット》の群なのだ……。 ほかの連中はイザとなると逃げ失せる亡国の民だよ。わけても江戸ッ子はそうなのだ。彼等みたいな田舎者を軽蔑す....
眼を開く」より 著者:夢野久作
郵便物を持って来てくれたあの金鵄勲章の忠平が、私へ送って来た二百円の金を拐帯して逃げ失せるような男とは、どうしても思えなかった。キットあのトラホームのために、眩....
ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
手が一分間でもためらったが最後、たちまち私はきりきり舞いをはじめて、疾風のごとく逃げ失せる。けれども私は、そのころすべてにだらしなくなっていて、ほとんど私の身に....
決戦川中島 上杉謙信の巻」より 著者:坂口安吾
まとめ、ひたすら守勢にまわって援軍を待つ策をとった。 くずれたつ敵兵はさすがに逃げ失せる者もなく辛くも浮足をくいとめて、くずれるたびに守勢を立て直したが、その....