» 逆もどり

「逆もどり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

逆もどりの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
成層圏飛行と私のメモ」より 著者:海野十三
、決して早すぎる、やりすぎる、ということはないのである。 次に話は、また現在に逆もどりするが、飛行機の無電操縦が既に可能なる今日、多数の爆弾を抱いて無人の成層....
紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
鏡面のように働いて、草の葉の面に太陽の像を現わし、また、その像が光源となり光線が逆もどりして、太陽のあるほうの側に、像ができる。そして、人の眼が、この像のできた....
」より 著者:カフカフランツ
てくるうちには最後にはだれかがやってきて、もうやめだという命令を出し、万事をまた逆もどりに動き出すようにしむけてくれるんだろう、といつも考えていました。ゼーマン....
まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
リスでてからフランスへ、 フランスでてからスペインへ、 そしてまた、ひっぱたいて逆もどり。 とことこ床屋さん とこ、とこ、床屋さん、 ぶたの毛かっちょくれ、 ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
眠くなる灸だってな。ふふん、そうか! さては、お秋め、ひと狂言書いたな――来い!逆もどりだ。啖呵《たんか》を聞かしてやるよ」 乗りこんでいったところは、今のさ....
次郎物語」より 著者:下村湖人
が擒にされているなんて、とても思えないんです。」 「そんなことを言えば、話はまた逆もどりするだけだ。」 「しかし、例外ということもあるんでしょう。」 「人間に例....
次郎物語」より 著者:下村湖人
俊亮が下からたずねた。 「畑に行くんです。」 次郎は、おりかけた足を階上に逆もどりさせながら答えた。 「そうか。」 と、俊亮は立ちどまって、次郎の顔をま....
次郎物語」より 著者:下村湖人
加えていただかないと――」 「やはり強制が必要だというのかね。それじゃあ話はまた逆もどりだ。」 朝倉先生は、手にもっていた塾生名簿を畳のうえになげだして、腕を....
斜陽」より 著者:太宰治
かっているかも知れませんですよ」 「チドリへ行ってみます。さようなら」 また、逆もどり。阿佐ヶ谷から省線で立川行きに乗り、荻窪、西荻窪、駅の南口で降りて、こが....
女生徒」より 著者:太宰治
る。唇のかたちも、なかなかよい。耳は少し汚い。手といったら、それこそ植木屋さんに逆もどりだけれど、黒いソフトを深くかぶった日蔭の顔は、植木屋さんにして置くのは惜....
石ころ路」より 著者:田畑修一郎
の真中へとびこんだような気がしたものだ。 それが三日間の強い北西の風でまた冬に逆もどりした形だった。僕の来た分の次の汽船は島へ近寄れなくって、大島の波浮港まで....
登山の朝」より 著者:辻村伊助
縛られて登って行くと、岩の向こう側は断崖で、行き止まりになっている、すると今度は逆もどりをして、フォイツが先登になって別の岩をよじ登る。Uchi ! とか Ch....
映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
る東洋哲学的のにおいである。そういえば最後のシーンで百万長者からもとのルンペンに逆もどりしたルイのメーキアップはかなりチャプリンに似たところがある。 編中に插....
科学と文学」より 著者:寺田寅彦
であるかのように見えたのが、近ごろはまた著しい転向を示して来て、むしろ昔の因果に逆もどりしそうな趨勢を示すようにも見られるのである。 要するに科学の基礎には広....
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
るもの」「よりもそわれぬ中は生かべ」「すり鉢《ばち》にうえて色つく唐がらし」少し逆もどりして別の巻「溝《どぶ》汲《く》むかざの隣いぶせき」の五句のごときも、事に....