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逆徒
「逆徒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
逆徒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
たくし》すと聞く。さてこの合祀に引き続き、この新宮の地より最多数すなわち六名の大
逆徒を出し、その輩いずれも合祀の最も強く行なわれたる三重と和歌山県の産なるは、官....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
の内乱とは二百六七十年ほど時代も違い事柄も違って居ますけれど「逆焔仍熾なり」とは
逆徒の勢が仲々盛んだとは閣竜英の徒を指したのでしょう、閣竜英の改革は御存じの通り....
「老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
下と致しましては、只もう、只々もう殿の御身が……」 「死は前からの覚悟ぞ!たとえ
逆徒の刃に斃れようとも、百年の大計のためには、安藤対馬の命ごとき一|毛じゃ。攘夷....
「謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
として聖明のために弊事を除かんとする者もない。出家僧侶、宗教家などには、一人位は
逆徒の命乞する者があって宜いではないか。しかるに管下の末寺から
逆徒が出たといって....
「獄中記」より 著者:大杉栄
、もう二度とこんないい儲けはあるまい。 それで二十七の年の暮、ちょうど幸徳等の
逆徒どもが死刑になる一カ月ばかり前にしばらく目でまた日の目を見て、それ以来今日ま....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
拝むぞ」 「はっはっは、玄鶯院は国賊じゃよ。西方の魔術に魅入《みい》られたあれは
逆徒じゃ」 「なな、何だと?」 「篁、おれは酔うとる。何事も酒がいわせることと思....
「書について」より 著者:高村光太郎
ろう。 顔真卿はまったくその書のように人生の造型機構に通達した偉人であり、晩年
逆徒李希烈に殺されるのを予め知って、しかも従容として運命の迫るのを直視していた其....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
なり。頃はいつなんめり元治元年は夏の頃、まずこの辺で張り扇が欲しいとこだ。相手の
逆徒、天狗もさるもの、敵の陣立て見てあれば、総大将は水戸町奉行田丸稲之右門直諒を....
「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」より 著者:森鴎外
御|旗下に加わり、戦場にて一命相果たし申すべき所存のところ、御当主の御武運強く、
逆徒の魁首天草四郎時貞を御討取遊ばされ、物数ならぬ某まで恩賞に預り、宿望相遂げず....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
なり。頃はいつなんめり元治元年は夏の頃、まずこの辺で張り扇が欲しいとこだ。相手の
逆徒、天狗もさるもの、敵の陣立て見てあれば、総大将は水戸町奉行田丸稲之右門直諒を....
「本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
めの祈祷に外ならぬのである。 こうした民族心理は、変死を遂げた者、または叛臣や
逆徒等の兇暴性を帯びた者の屍体を埋葬するに、さらに一段の惨酷を加えたことは、当然....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、早くも、美名の高いのは、むしろどうかな? ……。悪名でも関うまい。不忠、不義、
逆徒――そんな悪名でない限りは」 と沢庵はいって、 「さて、次には、そちらの修....
「三国志」より 著者:吉川英治
、お差向けねがいます。芥の如き大軍をかき分けて、孫堅とやらを始め、曹操、袁紹など
逆徒に加担の諸侯の首を、一々大地に梟けならべてご覧に入れん」 「いや、たのもしい....
「三国志」より 著者:吉川英治
、玉車に塵をこうむること二度、しかもわれら、草莽の微臣どもは、憂えども力及ばず、
逆徒の猖獗にまかせて現状に至る――という状態です。ただ、ただ今も失わないのは、皎....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
松で、信長は、かかるあわれな者たちを、仮借なく一まとめに殺させたのである。いかに
逆徒の遺族とはいえ、卑劣な武人への見せしめのためとはいえ、それは余りに厳しい惨刑....