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逆磔
「逆磔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
逆磔の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
此の村に居ると村が穢《けが》れらア、手前等を此処《こけ》え置くもんか篦棒め、今に
逆磔刑《さかばりつけ》にしようと簀巻《すまき》にして絹川へ投《ほう》り込《こも》....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
な。ウカウカそんな物を拵えようものなら、謀叛人に見られねえものでもねえ。おお恐え
逆磔刑だ! が、併しお大名衆から、特にご用を仰せ付かるなら、こいつは別物だ遠慮は....
「稚子法師」より 著者:国枝史郎
議な噂を聞いた。―― 秩父の代官河越三右衛門が、召使の婢に濡衣を着せ官に訴えて
逆磔に懸けた所、昨夜婢の亡霊が窓を破って忍び入り、三右衛門を喰い殺したというので....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
くように叫ばれたのは、憎悪に充ちたこの声であった。 「たとえ打ち首になろうとも、
逆磔刑にされようとも、汝ごときにこの体を、女の操を許そうや! 穢らわしい穢らわし....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
人かと存じますので……」 「コレコレ。言語道断。話にも程がある。御法度も御法度の
逆磔刑ではないか。どうしてそげな事が……」 「ヘヘヘ。やっぱり掃溜から出たお話で....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
口にとなえることはおろか、刀の鍔の裏に、十字に似た模様が彫ってあっただけでさえ、
逆磔になった侍がありまする。 月代に十字の傷痕、髷にマリヤの笄を刺された孫兵衛....