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逆縁
「逆縁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
逆縁の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
れば、雲井喜三郎今は得堪へず、小癪なる坊主の腕立て哉。いでや新身の切れ味見せて、
逆縁の引導渡し呉れむと陣太刀長やかに抜き放ち、青眼に構へて足法乱さず、切尖するど....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
きましたっけ。もう返った時は、ひっそり。苧殻の燃さし、藁の人形を揃えて、くべて、
逆縁ながらと、土瓶をしたんで、ざあ、ちゅうと皆消えると、夜あらしが、颯と吹いて、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に、商人《あきんど》だもの、どっちでも割のいい方へ売る分には文句はないはず、今、
逆縁のようなわけで、薩摩の家に取入ることができて、刀剣と、鉄砲との、買入れ方をた....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いましょう、ほんの一間ばかりのところですもの」 「男子の身が女人に負われることは
逆縁のようでございますけれども、弁信でございますから、お雪ちゃんの重荷にはなりま....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ができたという次第で――そこで、自分の国の乱れるということが、商人として成功する
逆縁となりました。今日、大阪に於ける、江戸に於ける、近江商人というものの財力の、....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
として、又斉興公の臣として――」
「よく判りました。それでは、妾から申しまする。
逆縁ながら綱手の仇敵へ、斉彬公の御家来として、妾は、お立合を、お願い申します」
....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
こでおろして。……待っててもらおう。」 俥を二台、東の石段で下りたのです。 「
逆縁ながら、といっては間違いかね、手を曳いてあげようか。芝居茶屋の階子段のお手際....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
だが」 「アアそれもいいかもしれないね」 「女のところへ男が転がり込むなあ、少し
逆縁かもしれねえが、当座の間、お前の家へやっかいになるつもりだ」 「おやすいこと....