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逆送
「逆送〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
逆送の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
へ回付するのは、需用供給の定則による生産物の輸送と見てもよいが、廃物同様の残本を
逆送するのは、輸送の本旨に反したムダゴトであると云い得る、無謀の暴挙で大量生産を....
「硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
二度ほど払わせられた。最後に私は配達夫に彼の氏名と住所とを教えて、封のまま先方へ
逆送して貰った。彼はそれで六銭取られたせいか、ようやく催促を断念したらしい態度に....
「新感覚論」より 著者:横光利一
テーマの屈折角度から、時には黙々たる行と行との飛躍の度から、時には筋の進行推移の
逆送、反覆、速力から、その他様々な触発状態の姿がある。未来派は心象のテンポに同時....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
氏が幽閉の厄に会った日、当然彼も、忍び上洛の供人というかどで、その場から鎌倉表へ
逆送され、以来、きびしい取調べをうけたのだった。 が、彼の頑固な緘黙には、白洲....