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逆鉾
「逆鉾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
逆鉾の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「追憶」より 著者:芥川竜之介
破ったため、大評判になったのを覚えている。いったいひとり荒岩に限らず、国見山でも
逆鉾でもどこか錦絵の相撲に近い、男ぶりの人に優れた相撲はことごとく僕の贔屓だった....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
に白い胸を高く聳かして死んでいた。その左の乳下には一本の短刀が垂直に突っ立ち天の
逆鉾のような形に見えた。どす黒い血潮が胸半分に拡がりそれから腋の下へと流れ落ちて....
「相撲」より 著者:寺田寅彦
あるがその記憶はもうほとんど消えかかっている。ただ、常陸山、梅ヶ谷、大砲、朝潮、
逆鉾とこの五力士のそれぞれの濃厚な独自な個性の対立がいかにも当時の大相撲を多彩な....
「映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
剛性を備えた肉体全体に精悍で隼のような気魄のひらめきが見える。どこか昔日の力士|
逆鉾を思い出させるものがある。 最初の出合いで電光のごときベーアの一撃にカルネ....
「高千穂に思う」より 著者:豊島与志雄
それが絶頂だった。 私はまず、鉄柵のなかの岩石の堆積に逆さにつきささってる天の
逆鉾に向って、暫く瞑目した。それから、地面を匐ってる草の上に腰を下して、携えてい....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
いである。遠く人寰を離れて、千五百メートルの寂寥な高所での、その温い思いは、天の
逆鉾に纏わる伝説などから得らるるものではなく、平凡な人の姿と鳥の鳴き声から得られ....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
梯子を上り、百万遍の念珠、五百羅漢、弘法大師の護摩壇、十六善神などいうを見、天の
逆鉾、八大観音などいうものあるあたりを経て、また梯子を上り、匍匐うようにして狭き....