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透垣
「透垣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
透垣の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
な」
「蝦蟆を打ち殺すと仰向《あおむ》きにかえる。それを名目読みにかいると云う。
透垣《すきがき》をすい垣《がき》、茎立《くきたち》をくく立、皆同じ事だ。杉原《す....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
が女児を負って畑廻わりをして居る。
「好いおしめりでございました」
と云う挨拶を
透垣越しに取りかわす。
二時間ばかりすると、明日は「おしめり正月」との言いつぎ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ように思って源氏は静かに庭へ出たのである。大部分は朽ちてしまったあとの少し残った
透垣《すいがき》のからだが隠せるほどの蔭《かげ》へ源氏が寄って行くと、そこに以前....
「源氏物語」より 著者:紫式部
さん折れていた。草むらの乱れたことはむろんで、檜皮とか瓦とかが飛び散り、立蔀とか
透垣とかが無数に倒れていた。わずかだけさした日光に恨み顔な草の露がきらきらと光っ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
なに悪く言われることかしれません」 と言いながらも、その座敷とこちらの庭の間に
透垣がしてあることを言って、そこの垣へ寄って見ることを教えた。薫の供に来た人たち....
「『新訳源氏物語』初版の序」より 著者:上田敏
心|細けれ、北殿こそ聞き給へや」とあるには、半蔀几帳の屋内より出でて、忽ち築地、
透垣の外を瞥見する心地する。華かな王朝という織物の裏が、ちらりと見えて面白い。ま....