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這いずる
「這いずる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
這いずるの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
がり、そこに氷河裂罅のような微妙な青い色がよどんでいる。淡紅色の胎内……、そこを
這いずる無数の青|蚯蚓。しかし、死骸は枯れきっていてなんの腥さもない。 私は、....
「一太と母」より 著者:宮本百合子
いますし。――けれどもなまじっか人並以上の暮しをしていた悲しさで今更他人の台所を
這いずる気にもなれず……」 「……そういうんでは、あなたが今云った朝鮮行きもどん....
「アンゴウ」より 著者:坂口安吾
り、来り、笑い、羞恥する目。矢島は、いつもションボリ坐っている妻、壁に手を当てゝ
這いずるように動く女、またある時は彼の肩にすがって、単なる物体の重さだけとなって....