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「通い船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

通い船の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
ほとんど暗室であった――の、寝箱の中でもだえ苦しんだ、ボーイ長の安井と、おもての通い船のおやじと、それから、沖売ろうのその娘とだけになった。 沖売ろうの娘は、....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
擾乱を計っていることだ。そうして二言目には手を動かして辮子を剪った。聴けば隣村の通い船を出す七斤は途中で引掴まって、人間らしくないような体裁にされてしまったが、....
風波」より 著者:井上紅梅
。彼の祖父から彼の代まで三代|鋤鍬を取らなかった。彼もまた先代のように人のために通い船を出していた。毎朝一度|魯鎮から城へ行って夕方になって帰って来た。そういう....
村芝居」より 著者:井上紅梅
は中でも賢い方であったが、たちまち何か想い出して、「大船ならあれがあるぜ。八叔の通い船は、帰って来ているじゃないか」 十幾人のほかの子供はこの言葉に引かされて....