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通商
「通商〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通商の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「船医の立場」より 著者:菊池寛
来るだろう。そして、我々は、日本政府に不忠実なるものとして、折角平和のうちに得た
通商の許可も取り消されないとも限らない」 「いや、貴下は疑い過ぎる」副艦長のゲビ....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
治の改良を主とし国権の拡張に及ぼすこと。外国に対しては勉めて政略上の交渉を薄くし
通商の関係を厚くすること、 と明言せり。自由・帝政の二派は国権民権を併せ重んじ、....
「老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
断そのもののように引き締めて、さらさらと書きしたためた。 「ポルトガル国トノ交易
通商ハ、最早ヤ断乎トシテ之ヲ貫ク以外ニ途ハナシ。早々ニ条約締結ノ運ビ致スヨウ、諸....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
、それまでは、それほどでもなかったアメリカ人が、さかんに日本いじめをやりだした。
通商条約を、とつぜんやぶったり、急に石油や器械を売らなくなったり、大艦隊を日本に....
「梟雄」より 著者:坂口安吾
侍らせておけば、その主人が一国はおろか何国の大守になっても、諸侯との交渉談判儀礼
通商に困るということはない。将軍に出世しても、まだオレの智恵学問が役に立つぞ。貴....
「安吾下田外史」より 著者:坂口安吾
の為であるし、仙台の伊達政宗が支倉を船出させた牡鹿半島の月ノ浦というところは他日
通商を開く場合にここを港と政宗が予定していたところで、仙台と月ノ浦ではちょうど江....
「赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
か? 説明にも及ぶまい。 間も無く王朝は恢復された。そうして日本と柬埔寨国との
通商貿易も行われるようになった。 「しかし、どうして王、王妃は、叛軍共の目を眩ま....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
ぞけられたが忽ち許されて大目附に任じ、さらに川路聖謨と共に長崎に行って魯使と会し
通商問題で談判をしたり、四角八面に切って廻した幕末における名士だったので、紋太郎....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
尾道のカラーは、美しい時にも多少商業的な卑俗性をもったものであった。しかし殷賑な
通商、豊富な漁猟によって生気を帯びた生活エネルギーは、比較的不便な陸路のために封....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
を確約する文章がなかったために、彼の最も希望する新エスパニヤ(今のメキシコ)との
通商は拒否せられてしまった。支倉がまた輪をかけた能なしで、アチラの事情に即応して....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
四郎に附会したもの。山に海に白旗なびき、の海の方は当時続々来朝しはじめて、やがて
通商を国禁されたマニラやマカオ等からの救援の外国船を指すのであろう。 これをた....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
条を見るも明白にして、その後タオンセント・ハリスが全権を帯びて来るに及び、始めて
通商条約を結び、次で英露仏等の諸国も来りて新条約の仲間入したれども、その目的は他....
「秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
本へ遣わした。その使者が日本へ渡り、秀吉に謁しての発言は、降伏のことではなくて、
通商同盟の問題であった。そこで秀吉は通詞をして云わしめた。 「予の母は日輪胎に入....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
国は英領インドでその次がシナです。その次はロシアとの関係ですけれども、ロシアとの
通商はそんなに開けて居らない。こりゃほとんど言う必要がないです。政治上の関係は現....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
なことができるとは?――恐喝でさえあった! あなたは傲慢だと説教し、ポーランドの
通商を破壊したのはけしからんと叱り、ポーランドの陛下が、あなたを長くのさばらせて....