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通報
「通報〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通報の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「深夜の市長」より 著者:海野十三
は名ばかりの、恐ろしく底冷えのする三月二十九日の夜のことだった。 ラジオの気象
通報は、中国大陸にあった高気圧が東行してかなり裏日本に迫り、北西風が強く吹き募っ....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
。詳細報ジタキモ已ムヲ得ズ。 貴局ヨリノ質問アリヤ。簡単ニ願ウ」 僕「直ニ其筋ヘ
通報スベシ。安心アレ。質問アリ。貴局ノ送受信機ハ何処ヨリ手ニ入レタルヤ」 相手「....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ものと見える」大佐は、通信兵と銘をうった伝声管の前に立って、叫んだ。「戦闘機隊へ
通報せい。襲撃陣形をとり、戦闘準備にうつれ」 アクロン号は、大胆にも、三千メー....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
かった。 二人は物慣れた調子で、巡回の警官を呼ぶと、屍体の警戒やら、警察署への
通報などを頼んだ。警官はいく度も肯いていたが、刑事たちが、 「じゃ、願いますよ」....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
いて市ヶ谷刑務所より控訴院検事長に宛て左の公文が到達した。 刑事被告人自殺の件
通報 窃盗放火詐欺 強姦致傷及殺人 支倉 喜平 明治十....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
一言のべておこう。天文台は急速にちかづく彗星を発見して、ただちに全世界の天文台へ
通報した。 この彗星の速度は、じゅうらいの彗星よりもはなはだ速く、そしてその翌....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
い奴でござる、と一切の事情を成るべく自分方に有利で政宗に不利のように秀吉や家康に
通報したのは自然の勢である。これは政宗も万々合点していることだから、其年の暮には....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
いに切り取られてしまって、あとは穴があいているのです」 袋探偵は、あれから早速
通報して呼び迎えた検察当局のお役人衆に説明をつけているところである。 「生きてい....
「金属人間」より 著者:海野十三
て、お三根の死は今暁《こんぎょう》の午前一時から二時の間だと思われた。 警官の
通報が本署へとんだので、検察局からは長戸検事の一行がかけつけた。 「……で、この....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
入りかけて、また聞えなくなってしまいました」 通信長が答えた。 「マニラの気象
通報は、どうだった」 「あっちも、悪いそうです。北々西の風、風速二十メートルだと....
「空襲警報」より 著者:海野十三
サーは、命令遅しと待つほどもなく、香取司令官は手をあげた。 「ラジオ放送で一般に
通報せよ。――司令部発表、南及び北関東地区、午前五時二十分、空襲警報発令!」 ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
にかかり、なかなか死切れなかったのでございます。こんな心懸の良くない女子の臨終の
通報が、どうして姫さまのお許にとどく筈がございましょう。何も彼も皆私が悪かった為....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
はドアの外へ出て、列車が通過の際に信号旗を示し、あるいは機関手にむかって何か口で
通報していた。彼が職務を執るときは非常に正確で注意ぶかく、たとい談話の最中でもは....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
機能をあげてジコーサマの行方を追いはじめたが、我々の食事中にも往復している刻々の
通報はいつも形勢非で、ジコーサマの行方は全く手がかりがなかった。 実に二十名ち....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
行なわれず、軍に対する命令は直接大臣より送付せられ、時としてモルトケは数日何らの
通報を受けない事すらあったが、戦況困難となりモルトケが遂に出征軍の参謀長に栄転し....