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通知
「通知〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通知の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
。すると向うへ落ち着いてから、まだ一月と経たない中に、思いもよらず三浦から結婚の
通知が届いたじゃありませんか。その時の私の驚きは、大抵御想像がつきましょう。が、....
「路上」より 著者:芥川竜之介
けてくれないか。僕はもう君が行ってくれるものと思って、その旨を初子さんまで手紙で
通知してしまったんだが。」
俊助の舌の先には、「そりゃ君の勝手じゃないか」と云....
「たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
たね子は夫《おっと》の先輩に当るある実業家の令嬢の結婚|披露式《ひろうしき》の
通知を貰った時、ちょうど勤め先へ出かかった夫にこう熱心に話しかけた。
「あたしも....
「或る女」より 著者:有島武郎
財産をありったけ金に代えて、手っ払《ぱら》いに日本の雑貨を買い入れて、こちらから
通知書一つ出せば、いつでも日本から送ってよこすばかりにしてあるものの、手もとには....
「或る女」より 著者:有島武郎
苦しみを楽しんだ。倉地はこの家に移って以来新聞も配達させなかった。郵便だけは移転
通知をして置いたので倉地の手もとに届いたけれども、倉地はその表書きさえ目を通そう....
「星座」より 著者:有島武郎
のだが、欠席届を書き終えた時、保証人なる槍田氏は三隅の小母さんの知り合いだから、
通知かたがた三隅家に立ち寄ってその判を貰うように頼もうと思いつくと同時に、自分の....
「猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
如何に其猫が鼠を捕りたくても歩く毎に鈴が鳴っては堪らない、之は鼠に自分の居場所を
通知しつつ追いに行くのと同一である、如何に鈍間な鼠でも鈴を着けた猫に捕られるよう....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
もう七時じゃないか。 会は夜あかしなんだけれど、ゆっくり話そうって、幹事からの
通知は七時遅からず。私にも何かの都合で、一足早く。承知した、と約束がしてある。…....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
を認め候時の拙者が心中の苦痛を以て、御身に謝罪いたし候 月 日清川|
通知 お通殿 二度三度繰返して、尉官は容を更めたり。 「通、吾は良人....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
よりも一|年余り遅れて居りました。後で伺いますと、私が死んだことはすぐ良人の許に
通知があったそうでございますが、何分当時良人はきびしい修行の真最中なので、自分の....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
いってやった。 科学上の発見の優先権を定める規則として、現今はその発見が学界に
通知された日附によることになっているが、これはファラデーの事件から定まったことで....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
―気が遠くなったほどである。この前日、夫人像出来、道中安全、出荷という、はがきの
通知をうけていた。 のち二日目の午後、小包が届いたのである。お医師を煩わすほど....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
で。……既に電報で再度までも申出ましたものを、御着の時間どころか、東京御出発の御
通知も下さらず、幹事一同は大狼狽。勿論、催能は明日に迫りましたものを、御到着にな....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
阿仁銅山の争議である。 阿仁銅山の現地から鉱山労働組合本部へ首切りがあった旨の
通知があったので、私は高梨君とともに現地に行った。阿仁銅山に到着し、鉱夫長屋の一....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
めかねてなおも若し見付かったらと御願いして置いたが、パリを引払われた後も何らの御
通知がないから、遂に発見されなかったのであろう。 世人は、軍が軍事上のことを秘....