通称[語句情報] »
通称
「通称〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通称の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
た。藪の湯は女房が商売をしていて、その亭主の熊蔵は半七の子分である。そこで熊蔵の
通称を湯屋熊といい、一名を法螺熊ということはかつて紹介した。その湯屋熊をたずねる....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
まで、父が米国で脳溢血で斃れたこととばかり思っていたが、そうではなくて、森虎造、
通称ハルピン虎のために殺害されたという。そのわけは、ハルピン虎がその地で或る重大....
「ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
処は正しくネオン横丁。わしゃ、すこし酔ってるね」 それは、新宿第一のカフェ街、
通称ネオン横丁とよばれる通りだった。氷柱と見えたのは、消えているネオンサインの硝....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
も、のさばっていたんでは、今後の戦争が非常に、やり憎い」 「米国の亜細亜艦隊は、
通称『犠牲艦隊』じゃというわけじゃったが、中々やりますなア」 「犠牲艦隊じゃった....
「蠅男」より 著者:海野十三
しい塩田検事正に無心したのである。そこで死刑囚糊本が選ばれ、大手術の結果、ここに
通称「蠅男」の誕生となったものである。鴨下ドクトルの日記によれば、この縮小人間は....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ったのは、明和年間の大火、いわゆる行人坂の火事以来である。 行人坂の大円寺に、
通称|長五郎坊主という悪僧があった。彼は放蕩破戒のために、住職や檀家に憎まれたの....
「火星探険」より 著者:海野十三
戻ったわけだ。山木は見張員として活躍することとなり、正式に六方向テレビジョン――
通称テレビ見張器の前に席が出来た。山木はよく気がつき、むしろ過敏すぎる神経の持主....
「異国食餌抄」より 著者:岡本かの子
を感じた時食べると一等いい。 日本に始めて渡来した西洋料理がポークカツレツ――
通称トンカツであったかどうかは知らないが、西洋にいても日本人はよくこのトンカツを....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
しく帰幽したらしいのであります。それかあらぬか、同地の神明社内には現に小桜神社(
通称若宮様)という小社が遺って居り、今尚お里人の尊崇の標的になって居ります。 ....
「あのころ」より 著者:上村松園
で、小さいころから人物ばかり描いていました。 それで同じ町内に吉野屋勘兵衛――
通称よしかんという絵草紙屋がありましたので、私は母にねだって江戸絵や押絵に使う白....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
も浮彫し、まるで太古の神々の中の一人でもあるかのように見えるのである。 これは
通称「ひらきやの兼公」の、ある日ある時のポーズなのだ。そして彼には、もう一つの「....
「橋の上」より 著者:犬田卯
れない! これは悲惨な滑稽事でなければならなかった。 第一、餓鬼大将の三郎(
通称さぶちゃん)の気に入らなかった。彼は権威をけがされたようにさえ思った。 も....
「拷問の話」より 著者:岡本綺堂
天保五、午年の四月十二日に播州無宿の吉五郎が江戸の町方の手に捕われて、伝馬町の牢屋へ送られた。かれは
通称を定蔵といって、先年大阪で入墨の上に重敲きの仕置をうけた者で、窃盗の常習犯人....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
、昔は江戸の名物の一つとして頗る賞翫されたものだ。 軽焼は本と南蛮渡りらしい。
通称|丸山軽焼と呼んでるのは初めは長崎の丸山の名物であったのが後に京都の丸山に転....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
た。大工の細君と仲良くなり、逢引きがばれて、鉄嶺を逃げ出し上海に流れた。上海で、
通称“神戸の小母さん”という女顔役の世話にもなった。上海で東亜同文書院の向かいの....