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通詞
「通詞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
通詞の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の名で彼らに挨拶し、さていろいろなことを演ずるようにとの注文を出した。年老いた大
通詞をしてその意味を彼らに告げさせた。まっすぐにすわって見よ。上衣を脱いで見よ。....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
のであろう世間には痴けた奴がある。ワッハハハ」 と哄笑したが、 「私は長崎の大
通詞丸山作右衛門と申す者、ビショット氏とは日頃懇意、お見受けすればお手前には他国....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
陳東海だと言ったのだから、これ程確かなことはないわけで、その日の夜遅く、同じく唐
通詞《とうつうじ》で八官町《はっかんちょう》に住んでいる林明斎《りんめいさい》の....
「秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
秀吉に謁しての発言は、降伏のことではなくて、通商同盟の問題であった。そこで秀吉は
通詞をして云わしめた。 「予の母は日輪胎に入ると夢見て予を産んだ。占者は之を占っ....
「天草の春」より 著者:長谷健
めに如くはなし、というのは、私の郷土びいきのせいであろうか。 二江を過ぎると、
通詞島がある。べつだん解説書を見たわけではないが、開国のころ通訳の居住していた島....
「空罎」より 著者:服部之総
ではなかった。 ある日、露艦の水兵がウオトカの空罎を日本人にくれたというので、
通詞《つうじ》の森山栄之助があわてて飛んできた。 「それでどうかしたんですか?....