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「通読〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

通読の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
頃わたしはコナン・ドイルのシャーロック・ホームズを飛びとびに読んでいたが、全部を通読したことが無いので、丸善へ行ったついでに、シャーロック・ホームズのアドヴェン....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
、彼を全然知らない筆者には軽々しく云えないが、読者諸君は宜しく彼の上願書の全文を通読して、公平な判断を下して貰いたい。 「私は殺人罪を犯して居るものではありませ....
獄中生活」より 著者:堺利彦
ジョージの「進歩と貧困」を読んだ。これまで拾い読みばかりしていたのを今度はじめて通読した。彼の文章の妙に至っては、ほとんど評する言葉を知らぬ。一面は文学的で、一....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
せられたが、そういう俗説を洗い去って見て、依然として後にのこる歌である。万葉集を通読して来て、注意すべき歌に標をつけるとしたら、従来の評判などを全く知らずにいる....
学生と読書」より 著者:倉田百三
うな時期においては反復熟読して暗記するばかりに読み味わうべきものである。 一度通読しては二度と手にとらぬ書物のみ書庫にみつることは寂寞である。 自分の職能の....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
しは自分の忰の航海日誌に書かれている、北極星号の船長の死に関する不思議な出来事を通読した。すべての事がまさに記述のごとくに起こったということは、私の十分に信ずる....
わが文学修業」より 著者:織田作之助
ひそかに考えていたことはあるにせよ、意外かつ嬉しかった。その頃まだ「一代男」すら通読していなかった私は、あわてて西鶴を読みだし、スタンダールについでわが師と仰ぐ....
怪談劇」より 著者:岡本綺堂
南北は怪談作者のように云われ、私もそう思っていたのであるが、かの大南北全集を通読すると、真の怪談劇と認むべきものは甚だ少ない。例の「四谷怪談」でお岩と小平を....
半七捕物帳の思い出」より 著者:岡本綺堂
ころ私はコナン・ドイルのシャアロック・ホームスを飛び飛びには読んでいたが、全部を通読したことがないので、丸善へ行ったついでに、シャアロック・ホームスのアドヴェン....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
明珠を迎うる如くに珍重愛惜し、細さに一字一句を翫味研究して盛んに嘖々した。が、普通読者間にはやはり豚に真珠であって、当時にあってこの二篇の価値を承認したものは真....
道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
世間に広まったについて、歴史に素養なき人々の間にもそれが評判となり、中には本書を通読することなくして、伝聞に訛伝を加えた場合が多かったらしく、道鏡は皇位覬覦とい....
審判」より 著者:カフカフランツ
の方からあなたのことを伺い、そのおすすめでまいったのです」 画家はさっと手紙を通読し、それをベッドの上に投げた。もし工場主がきわめてきっぱりと、ティトレリは自....
広告」より 著者:伊丹万作
らの友人中村草田男の句集が出た。署名を『長子』という。 一部を贈られたから早速通読して自分の最も好む一句を捨つた。すなわち、 冬の水一枝の影も欺かず 草田男....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
られぬではない。しかし、それらの章もそれ自身としては完全な効果を収めており、また通読に際して不自然ないしは不調和の感をほとんど与えない。この作にあってはスティー....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
て、『源氏物語』を読まれた諸君はもちろん、与謝野晶子女史の『新訳源氏物語』の類を通読された人でも感じられた事と思うが、『源氏物語』のあの散文描写には、『伊勢物語....