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「通路〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

通路の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将軍」より 著者:芥川竜之介
村を離れると、四列側面の隊形を解いた。のみならずいずれも武装したまま、幾条かの交通路に腹這《はらば》いながら、じりじり敵前へ向う事になった。 勿論《もちろん》....
或る女」より 著者:有島武郎
汽車にでも乗りおくれるようにあわてていた。改札の顔はだんだん険しくなって、あわや通路をしめてしまおうとした時、葉子はするするとそのほうに近よって、 「どうもすみ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
その北側の真ん中に入口があって、そこから長い、狭い、水平線に対して三〇度傾斜した通路に入る。従ってこの通路はほとんど地球の回転軸と並行していることになる。すなわ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
が、今ではいろいろの対策がとられて、或る程度の効果をあげている。すなわち特攻隊の通路に三重四重に戦闘機隊の網をはる事、弾幕を完全なものにするため船舶の対空砲火を....
怪星ガン」より 著者:海野十三
あざやかな投錨ぶりだ。 それから五分すると、そうほうの打ち合わせがうまくいって通路が開かれ、ギンネコ号の乗組員が五名、どかどかと司令艇のなかへはいってきた。 ....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
はじめた。艇内の電燈は消えて、くらやみだが、ただ夜光塗料をぬってある計器の面や、通路の目じるしだけが、けい光色に、ぼうっと弱い光りを放っている。 「ああ、これは....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
の方もあることと思いますが、昨夜から本艇はすこし取込んでいます。艇員たちが忙しく通路を走ったり、物を搬んでいるのをごらんになった方もあろうと思います。事の起りは....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
を立ち、中尉のそばへ行こうとしたが、ちょうど山岸少年が通りかかったので、彼に狭い通路をゆずってやった。 「本艇はただいま大危難にさらされている。死の覚悟をしても....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
のような暑さだ。 この物語は、二番艦明石の艦内において始る。―― 天井の低い通路を、頭をぶっつけそうにして背の高い逞しい士官が、日本酒の壜詰を下げてとことこ....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
がひとつしかない、中に入る入口がひとつしかないのかと思うと、また別の女には無数の通路があって、種々様々な手管でものにすることができる。この最初のほうの女を手に入....
画室談義」より 著者:上村松園
気が掃除には上々のようです。 二階の画室の狭い外廊がいつの間にか近所の猫どもの通路になっていることを、私は最近になって知った。 私の家の外塀を乗り越えて、三....
J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
、尤もらしくない、こじつけの王座にあるところの密室内の犯罪を取上げる。 「秘密の通路に類するアンフェアな解決法は一切廃して、密室犯罪の解決法を分類して行くと、大....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
結びめを蝶々にしたろう。裸体でそいつを引背負ったって、羽の生えた処は、天津風雲の通路じゃないか。勿体なくも、朝暗いうちから廊下敷居を俯向けに這わせて、拭掃除だ。....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
屈曲を見出し平面に凹凸を捜し出して苦んだり悶いたりした。坦々砥の如き何|間幅の大通路を行く時も二葉亭は木の根|岩角の凸凹した羊腸折や、刃を仰向けたような山の背を....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
、下等六ペンス(わが二十五銭)なり。おそらくは世界第一の高価ならん。市街は一条の通路二、三丁の間に諸店あるのみ。人口三千四百人、小市街なり。西豪州の首府パースを....