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「通風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

通風の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地獄街道」より 著者:海野十三
私の背について窓外を見た。「オヤ、偶然かも知れないが、面白いものがあるネ。ここに通風窓があって窓の外へ一メートルも出ている。ホラ見給え、家に近い方の隅っこに、小....
海底大陸」より 著者:海野十三
、クイーン・メリー号の、なんと変りはてた姿よ。 ほばしらは折れ、船側はくぼみ、通風筒はみにくくまがり、見るもむざんな姿であった。 船体を三色にそめていた美し....
灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
な狼藉者が、この太い綱の一方の端をあの塔の頂きのランプ室から、玻璃窓の下の小さな通風孔をとおして、外の高い岩の上へたれておく。それから下へ降りて来て岩の上で例の....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
たし、地上及び地下における火器の照準や発射を司る操縦装置も、ここに集まっていた。通風機、食糧庫、弾薬庫も、その真下に、相当広い面積を占めていた。だから、万一、地....
地球要塞」より 著者:海野十三
ロクロ島は、いつしか元のとおりに海面に浮かび上っていた。 潮を含んだそよ風が、通風筒をとおり私の頸筋《くびすじ》を掠《かす》めていく。 かん、かん。かん、か....
火薬船」より 著者:海野十三
れから、小一時間ほどたってから後のことだった。巨人ハルクのとじこめられた倉庫の、通風窓にはめられてあった鉄格子が、きいきいとおとをたてはじめた。 きいきいとい....
怪塔王」より 著者:海野十三
たりしました。 「塩田さん、だいたいよく見まわりました。一番おもしろいのは、この通風筒ですよ」 といって、博士はそばにたっている通風筒を振返りました。この通風....
幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
文をもって、ボートへ戻ったはずの三鷹とも、それっきり会いません。そのうちに、私は通風筒の前に出ました。私は不図思いついて、その中に、もぐりこみました。それが私の....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
姿があらわれるやいなや、刺繍の道具の前に坐っていたリザヴェッタは応接間へ行って、通風の窓をあけて、青年士官が感づいて拾いあげるに相違ないと思いながら、街の方へそ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
を注意してしっかりしめておく必要があるから、もしも私にもう御用がなければ、部屋の通風や窓の締りがちゃんと出来ているかどうかを見とどけて来たいと、僕は船長に言った....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
する海上であった。 日が暮れると、同時に重い防水布を張り、電球は取り除かれて、通風口は内部から厚い紙で蓋をしてしまった。操舵室も海図室も同じように暗く、内部も....
坑鬼」より 著者:大阪圭吉
い息づく地下都市である。二本の竪坑で地上と結ばれた明るい煉瓦巻の広場にはポンプや通風器の絶え間ない唸りに、技師のT型定規や監督の哄笑が絡まって黒い都市の心臓がの....
審判」より 著者:カフカフランツ
けてあった鉤付きの竿をとり、ちょうどKの頭上に備えつけられた、戸外に通じる小さな通風窓をつついてあけた。だが煤がひどくたくさん落ちてきたので、娘はその通風窓をす....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
能動的で、華やかだった。 すくなくとも、アントニイはそう思った。――若いくせに通風病患者で、気むずかしやの一徹者であるアントニイだった。しかしフランシスの想像....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
なっていようが、ガスの噴出がどの程度であろうが、そんなことは少しもおかまいなく、通風坑が壊れていようが、昇降機に故障があろうが、納屋の設備がどんな程度であろうが....