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速さ
「速さ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
速さの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
ている蓄音機は簡単な機械であるために、勢い蓄音機の方の改造は諦めて、それが有する
速さに応じて写真機の方の速度を調節するように研究せねばならなかった。これならしか....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
た大きな紙を目の前にかけて、上から下へと一気に視線を落として行く時に感ずるような
速さで、昼の光は夜の闇に変わって行こうとしていた。午後になったと思うまもなく、ど....
「美術曲芸しん粉細工」より 著者:阿部徳蔵
合せてしん粉で造つた花や葉をべた/\くつゝけて行くのである。が、これが又、非常な
速さで、大概の花は五分以内で仕上げてしまふ。 かうして花が出来上ると、客の抜い....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
周期は公転周期と同一になった。その後に諸遊星がだんだん収縮したためにその自転が加
速されるに至ったというのである。最外側の二遊星海王星と天王星とは太陽から余りの遠....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
ような水々した灯の中へ消込んだ。 蝙蝠のように飛ぶんだもの、離れ業と云って可い
速さなんだから、一人でしばらく突立って見ていたがね、考えて見ると、面白くも何とも....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ると伸びていって大空をおおったのを見たのだ。こんな厚いものが、どうしてあのような
速さで伸びていったのであろうか。そのふしぎな謎は天蓋の構造にかかっているのだ。 ....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
と十間幅の激流となる。凄ましい音をたてて水はうねったり跳ねたり、できるだけの力と
速さで、われさきにと、流れて行こうとする。底にある石という石はみんなころがす勢い....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
は刻々に速度をまして行く。スキーの跡はS字形にうねって下りて行っているが、大変な
速さになると曲り切れなくなった。それでもまっすぐに行っては悪いと思うから少しなり....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
晴らしい器械を本艇に持ち込んでいるのだ。その器械を使えば、空間を生物が電波と同じ
速さで輸送されるのだ。おいおい、そんな顔をして冷笑するものではない。これは真実な....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
が、異変にぶつかったことを知った。かねての手筈により、山岸中尉は、目にもとまらぬ
速さで切替桿をひき、二号艇の尾部へむかって出る噴射|瓦斯を、あべこべに前方へ出る....
「怪塔王」より 著者:海野十三
怪塔はいつのまにか大地をはるかにはなれていました。そして天へむかって、ものすごい
速さでびゅうびゅう飛んでいくのでありました。 「一彦君、これはたいへんだ。僕たち....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
見た時は私自身も心から嬉しうございました。まして当人はよほど有難かったらしく、早
速さまざまのお供物を携えてお礼にまいったばかりでなく、その後も終生私の許へ参拝を....
「醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
したが、それからあたりを丁寧にもう一|遍見廻した後やっと立ち上って、今度は非常な
速さで逃げ出しました。畑を越え、牧場を越えて走って行くうち、あたりは暴風雨になっ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
、土にまみれているのが見つかった。馬蹄の跡は道に食いこんで、あきらかにものすごい
速さで走ったらしく、橋のところまでつづいていた。橋を渡って、川幅がひろくなり、水....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
ええ、そうですよ。人もいなければ動物もいません。ただ金貨だけがふわふわとかなりの
速さで飛んでるんですよ。わたしが近づいたとたんに、どこへともなく消えてしまったん....