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造兵
「造兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
造兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
おいて恥ずべき敗北を取りし後、ドイツ人はその屈辱を雪がんがため国民的精神と言える
造兵場につきて新兵器を捜索したり。さきに国民旨義を排斥して冷淡なる感情または狭隘....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
頭の方に近づきたり。このあたり人け少なく、燈火まばらにして、一方に建てつらねたる
造兵|廠の影黒く地に敷き、一方には街燈の立ちたるが、薄月夜ほどの光を地に落とし、....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
セントの失業という絶対値に比較すれば、あまり問題になる材料とは思われない。航空・
造兵・火薬と云った特殊な生産技術・軍需工業に直接関係している部面で、どれ程就職率....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
と視られた瞳は濃し…… 思わず情が五体に響いて、その時言った。 「進藤延一……
造兵……技師だ。」 七 「こういう事をお話し申した処で、ほんとには....
「少年の死」より 著者:豊島与志雄
るようになった。 庄吉は相変らず大留の仕事場に通っていた。それは、金次郎がまた
造兵の方を止めて大留の世話になる時のためと、堅吉が来年の春小学校四年を終えて大留....
「田原氏の犯罪」より 著者:豊島与志雄
く姿を見せなかったではないかえ。」 「へへへ大変御無沙汰をしまして。」 「今日は
造兵の方はお休みなの?……おや、大変な景気だねえ、昼間から赤い顔をして。」 「な....
「黒点」より 著者:豊島与志雄
やあ、工場の隅から隅まで鉄屑を拾って歩く役目さ。立派な職工達が夜中まで働えてた。
造兵なんかよりもっときちっと整ってた。今から見りゃあ、ちっぽけな工場だが……。そ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
軍省と相並んでる好戦的な外交、軍隊を刷新せんがためにかえって破壊してる陸軍大臣、
造兵職工らを反乱さしてる海軍大臣、戦争の恐怖を説いてる軍事教官、道楽的な将校、道....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
に彼は取り巻いた。その出口を見張るために警官の一人を他の道から急いでつかわした。
造兵廠《ぞうへいしょう》の屯所《とんしょ》にもどる一隊の巡邏兵《じゅんらへい》が....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
また戦をするんだ。」
「さあなんだか。」と園丁は言った。
「どっちの方だ。」
「
造兵廠《ぞうへいしょう》の方です。」
マブーフ老人は家に入り、帽子を取り、小わ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
道に出られ、それから更に、バスティーユの下にあるF字形の隧道に迷いこまなければ、
造兵廠《ぞうへいしょう》の近くのセーヌ川への出口に達するのだった。しかしそれには....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ると、今度はトムボラ氏が、彼の祖国のイタリー統一は、あたかも偉大なるヨーロッパの
造兵|廠の精巧なる手によって設計された最新式の魚形水雷のようなものであって、その....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
地と古い都会の追想とはさして無関係のものではない。芝赤羽根《しばあかばね》の海軍
造兵廠《かいぐんぞうへいしょう》の跡は現在何万坪という広い閑地になっている。これ....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
とか、鎧を造る鎧作とか、雅楽寮の楽戸、主船司の船戸、造酒司の酒戸、典薬寮の薬戸、
造兵司の雑工戸、主鷹司の鷹戸などとかいう様な、一定世襲の職業を持ったものを申すの....
「日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
は、子爵、元東大教授、元貴族院議員(研究会)、大河内正敏博士である。元来の専門は
造兵科で
造兵の教授であり、腔外弾道学の大家だという話しだが、今日では理化学研究所....