造立[語句情報] » 造立

「造立〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

造立の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
り、樹木も地価も皆無なる禿山頂へ、その地に何の由緒なき無格社金毘羅社というを突然造立し、村中の神社大小十二ことごとくこれに合祀し、合祀の日、神職、衆人と神体を玩....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
兎《と》に角《かく》是等を救助せずして静まるべきの筋にあらずとて、先づ救民小屋|造立《つくりたて》の間、本所|回向院《えこういん》、谷中《やなか》天王寺、音羽《....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を子聖《ねひじり》あるいは鼠のほこらというと、これは拠って按ずるに、太田道灌江戸造立の時祀りし社なる事疑いなし、その方角すなわち北に当れり云々。またいわく伊豆国....
親鸞」より 著者:三木清
三の五百年には、多聞読誦を学すること堅固なることをえん。第四の五百年には、塔寺を造立し、福を修し、懺悔すること堅固なることをえん。第五の五百年には、白法隠滞して....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
。最高峰の観音堂は『八犬伝』に由ると義実の建立となってるが、寺記には孝謙天皇の御造立となっている。安房は国史にはかなり古いが、徳川氏が江戸を開く以前は中央首都か....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
を馬鹿にして、非常なる貪り方を行ったものであった。『吾妻鏡』によると、 此本尊造立間、基衡乞送遣訖。 とある。かくていよいよその仏像が出来上ったところが、鳥羽....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
事を指したものであるとの事、或いは再建論者の従来主張するところの「法隆寺和銅年間造立、寺縁起云々」の記事は、法隆寺が和銅年間に造立せられたとの事ではなくて、その....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
たとしても、仏教哲学の理解はすでにはじまっている。いわんやあの巨大な堂塔・仏像の造立は、一般の人心を刺戟せずにはいない社会的な出来事である。この大きい出来事が人....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
日宋貿易を将来に考え、また厳島を、海の平家の氏神として、納経を立願したり、そこの造立や改築を心がけたりなど――すべては彼が五十歳前後に剋ちえた時運と権力と健康を....