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「連れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

連れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
っちを見ている。 「じゃ何か食べましょう、私の心がすまないから。」 私は二人を連れると、広小路のお汁粉屋にはいった。吉さんは甘いもの好きだから、ホラお汁粉一杯....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
細道じゃ。) とあわれな、寂しい、細い声で、口々に、小児同士、顔さえ見れば唄い連れるでござりますが、近頃は久しい間、打絶えて聞いたこともござりませぬ――この唄....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
チャーン……幕の中で鉦を鳴らす。 ――迷児の、迷児の、迷児やあ―― 呼ばわり連れると、ひょいひょいと三人出た……団粟ほどな背丈を揃えて、紋羽の襟巻を頸に巻い....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
上られたとのことでございました。『斯ういう場合であるから何所へまいるにも、そちを連れる。』命はそう仰せられたそうで、又姫の方でも、いとしき御方と苦労艱難を共にす....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
たものであるが、既に勤仕している武士となれば、手数はかからぬのであるが、女子供を連れると面倒であった。それは幕府の政略として、諸大名の妻子は必ず江戸に住まわせ、....
丹下左膳」より 著者:林不忘
るのではないか。 凄然たる微笑を洩らす泰軒。 きらり、きらりと月輪の士の抜き連れるごとに、鋩子《ぼうし》に、はばき元に、山の陽が白く映《は》えた。 「なん....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ある。大司教となり得る司教は、更に枢機官となり得る大司教は、汝を随行員として召し連れるであろう、そして汝は宗務院にはいり、汝は肩布を賜わり、やがて汝は聴問官とな....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
。 「あまり道など迷われぬがよい。アッハハハお帰りなされ」 いい捨て部下を引き連れると町の方へ引き上げて行った。 後を見送った紋太郎はいよいよ益※として茫然....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
っちを見ていた。 「じゃ何か食べましょう、私の心がすまないから。」 私は二人を連れると、広小路のお汁粉屋にはいった。吉さんは甘いもの好きだから。 ――ホラお....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
達して、さらに驚きぬ。周回三里ばかりの噴火口を控えたり。その噴火口は波状の平原に連れるが、摺鉢の如くには深く陥らず、大皿の如くにて、大雪山の頂上は南北三里、東西....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
健吉さん、社の方二、三氏、またこんどは自分が病後のため、特に女房を伴った。女房を連れると香屋子というのが手離せない。結局、女房子づれの史蹟歩きとなったが、もし霊....