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連中
「連中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
連中の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「父」より 著者:芥川竜之介
いる中をやっと電車から下りて停車場へはいると、時刻が早いので、まだ級《クラス》の
連中は二三人しか集っていない。互に「お早う」の挨拶《あいさつ》を交換する。先を争....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
でも健康を顧慮しようと云う気力さえすでになかったのでございます。と同時にまたその
連中の心配を利用して、病気を口実に結婚を延期するのも、今となっては意気地《いくじ....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
の前は通りすぎてしまう。誰だったかなと思う時には、もうわが赤い木馬の前へ、楽隊の
連中が現れている。――」
我々は皆笑い出した。
「二度目もやはり同じ事さ。また....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
は出来ない。廃刀令《はいとうれい》が出たからと云って、一揆《いっき》を起すような
連中は、自滅する方が当然だと思っている。』と、至極冷淡な返事をしますと、彼は不服....
「彼」より 著者:芥川竜之介
た時から何か彼の恋愛に期待を持っていたのだった。
「美代《みよ》ちゃんは今学校の
連中と小田原《おだわら》へ行っているんだがね、僕はこの間《あいだ》何気《なにげ》....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
るし、志村の一件があるもんだから、大《おおい》に話がもてたろう。すると君、ほかの
連中が気を廻わすのを義理だと心得た顔色で、わいわい騒ぎ立てたんだ。何しろ主人役が....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
だか太陽だか判然しない、妙に赤光《あかびかり》のする球《たま》があった。乗合いの
連中はどうした訳か、皆影の中に坐ったまま、一人も口を開くものがない。お蓮はだんだ....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
ひろ》の持っている、金無垢《きんむく》の煙管《きせる》に、眼を駭《おどろ》かした
連中の中で、最もそれを話題にする事を好んだのは所謂《いわゆる》、お坊主《ぼうず》....
「葬儀記」より 著者:芥川竜之介
あまりない。そこで、帳面や香奠《こうでん》をしまつしていると、向こうの受付にいた
連中が、そろってぞろぞろ出て来た。そうして、その先に立って、赤木君が、しきりに何....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
、以前よりは遥《はるか》に同情のある声援の言葉を与えたりした。そう云う好意のある
連中の中には、あの精巧な勾玉や釧の美しさを誇っている若者なども交《まじ》っていた....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
たすき》をあやどった、各師団の兵が集まっている、――彼に声をかけたのも、そう云う
連中の一人だった。その兵は石に腰をかけながら、うっすり流れ出した朝日の光に、片頬....
「出帆」より 著者:芥川竜之介
しまうかもしれない。
君が横浜を出帆した日、銅鑼《どら》が鳴って、見送りに来た
連中が、皆、梯子《はしご》伝いに、船から波止場《はとば》へおりると、僕はジョオン....
「運」より 著者:芥川竜之介
云う夜《よ》に、ふと夢を見ました。何でも、同じ御堂《おどう》に詣《まい》っていた
連中の中に、背むしの坊主《ぼうず》が一人いて、そいつが何か陀羅尼《だらに》のよう....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
は到底受けそうもない気がしていた。それだけに悪口を云われた蛇笏は悪口を云われない
連中よりも高等に違いないと思ったのである。 爾来更に何年かを閲した今日、僕は卒....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
まい方法で、この立派な教育者はまずまず申し分なく暮し、頭を働かす仕事には門外漢な
連中には、えらく安楽な生活をしていると思われたのだ。 先生というものは概して田....