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連作
「連作〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
連作の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
な」 「…………」 「やっぱり巴里のむす子さんへの歌だったな。『稚な母』って題で
連作でしたよ」 「…………」 「沢山あった歌のなかで一つだけ覚えてて僕暗記してま....
「民族の感歎」より 著者:折口信夫
風物も、何一つ親昵感を起す物なき欧洲遠行中の多量の歌。又支那・満洲の無限につづく
連作とも言うべき歌々。それから近年の北海道の諸作。それらのものの上に通じていて、....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
人たちによって製造されたものが頗る多いのである。あたかも建築の如く、芝居の如く、
連作小説の如く、である。 先ず先生がおおよその着想と構図とを与え、下塗り中塗り....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
実事の句を以て結んで居るが、、この結句にもまた愬えるような響がある。以上の二首は
連作で二つとも選っておきたいが、今は一つを従属的に取扱うことにした。 ....
「女流俳句を味読す」より 著者:杉田久女
澄みたる落葉かな 同 落葉中二つの独楽のよくまはる 同 落葉に独楽を配せる
連作である。第一句では、落葉が散りしき、詣でる人も少ないという様な木深い寂びた寺....
「愛と美について」より 著者:太宰治
。末弟ひとり、特別に大きいコップで飲んでいる。 退屈したときには、皆で、物語の
連作をはじめるのが、この家のならわしである。たまには母も、そのお仲間入りすること....
「ろまん灯籠」より 著者:太宰治
である。もっと、くわしく紹介したいのであるが、いまは、それよりも、この家族全部で
連作した一つの可成《かな》り長い「小説」を、お知らせしたいのである。入江の家の兄....
「三八九雑記」より 著者:種田山頭火
等、を清算する、これも身心整理の一端です。樹明君にお嬢さんが恵まれた。本集所載の
連作には、夫として父としての真実が樹明的手法で表現されている。 私は貧交ただ駄....
「書簡(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
ものにとっては、ただ一本立の歌に対する興味はどうしても薄いようであります。しかし
連作風に数首を連ねたものには、一種不思議な興味を感じさせられます。一首一首の巧拙....
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
なくはないのであるが、一首一首として見ないで、一人の作者の制作全体を通じて一つの
連作として見るときには、やはり日本人特有の季題感が至るところに横溢していることが....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
の来るのを期待したく思うのである。 (昭和六年十一月渋柿) 七 短歌の
連作と連句 近ごろ岩波文庫の「左千夫歌論抄《さちおかろんしょう》」の巻頭にある....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
ういう形式は全く珍しく、蕪村の独創になるものである。単に同一主題の俳句を並べた「
連作」という形式や、一つの主題からヴァリエーション的に発展して行く「連句」という....
「自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
出すことができ、まことによい場所として知られておりますが、御承知のように、豌豆は
連作のきかない作物であるにもかかわらず、あそこの赤土が、その毎冬、毎日のように、....
「ケーテ・コルヴィッツの画業」より 著者:宮本百合子
ために一部の者からは脳軟化症だなどと悪罵された批評家エリアスは、心をこめて、この
連作が「確りしたつよい健康な手で、怖ろしい真実をもぎとって来たような像である」こ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
が? お暮しはどんな工合ですか。この手紙はまだ出しません。でもどうも書きたい。又
連作にしてお目にかけましょう。 私はこの一月頃から半年ばかりの間に随分沢山評論....