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「連戦連勝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

連戦連勝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
酒中日記」より 著者:国木田独歩
代り、又これぞという心配もなく日を送っていた。 ところが日清《にっしん》戦争、連戦連勝、軍隊万歳、軍人でなければ夜も日も明けぬお目出度《めでた》いこととなって....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
拝啓|愈《いよいよ》御多祥|奉賀候《がしたてまつりそろ》回顧すれば日露の戦役は連戦連勝の勢《いきおい》に乗じて平和克復を告げ吾忠勇義烈なる将士は今や過半万歳声....
ナポレオンと田虫」より 著者:横光利一
の主力の大軍がニエメン河を横断してロシアの陣営へ向っていった。しかし、今や彼らは連戦連勝の栄光の頂点で、尽く彼らの過去に殺戮した血色のために気が狂っていた。 ....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
の主力の大軍がニヱメン河を横断してロシアの陣営へ向っていった。しかし、今や彼らは連戦連勝の栄光の頂点で、尽く彼らの過去に殺戮《さつりく》した血色のために気が狂っ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
食《くら》い、完全に抑え込まれてから、銚子の黒灰の素人相撲《しろうとずもう》では連戦連勝を、またこの白雲の助言によって土をつけられてしまった。 他の何者に対し....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
期待に背《そむ》く事あるときはかくかくすると予《あらかじ》め覚悟なくてはならぬ。連戦連勝は、いかなる国の歴史、いかなる勇将の伝記においても、永続した戦役《せんえ....
鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
誉褒貶いろいろあるが、人物であることは疑いなく、この男の参謀戦略によって、英軍は連戦連勝し、清国は連戦連敗しているのさ。 僕達二人は鴉片を喫わず、永いことそん....
モルガンお雪」より 著者:長谷川時雨
かったので、忙《せわ》しなく接していた。恰度《ちょうど》日本は、露国との戦争に、連戦連勝の春だったので、草川の家の軒にも、日米の国旗を掲げて、二人は賑《にぎや》....
初看板」より 著者:正岡容
し向きも楽になってまいりました。そうして明治二十八年一月、そうちょうど日清戦争の連戦連勝というときで、ですから今夜のような晩にはいっそう私は思い出されてならない....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
にが空想であり、なにが現実であるかもわからぬ混迷に陥っていった。 彼の軍隊は、連戦連勝で、いたるところのイギリス居留民に歓呼をもって迎えられた。彼はレインスタ....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
て、十五代目市村羽左衛門となる。 ○近来、川上その他の新派劇は毎回大入りを占めて連戦連勝の勢いを示し、団菊の両名優をうしないたる歌舞伎劇はとかくに圧倒せらるるの....
食道楽」より 著者:村井弦斎
西亜《ろしあ》に向って膺懲《ようちょう》の師《いくさ》を起しました。我が海陸軍は連戦連勝の勢いで頻《しきり》に北亜の天地を風靡《ふうび》します。しかし露西亜も大....
三国志」より 著者:吉川英治
帰ってから悪来の典韋は、この日の功によって、領軍都尉に昇級された。 ここ呂布は連戦連勝だ。 失意の漂泊をつづけていた一介の浪人は、またたちまち濮陽城の主だっ....
三国志」より 著者:吉川英治
の城を一もみに踏みつぶしてみせる」 周瑜は、怒った後で、こう豪語した。 ここ連戦連勝の勢いに誇っていたところなので、蒋欽の些細な一敗も、彼にはひどくケチがつ....
三国志」より 著者:吉川英治
余人ありましょう。まず甘寧をお招きなさい」 宿老張昭は励ました。 冬が来た。連戦連勝の蜀軍は、巫峡、建平、夷陵にわたる七十余里の戦線を堅持して、章武二年の正....