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「連環〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

連環の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
習った母よりも長唄《ながうた》をしこんでもらっている私たちの方がすぐに覚えて、九連環なぞという小曲は、譜で弾けた。チンチリチンテン、チリリンチンテンと響くこの真....
三国志」より 著者:吉川英治
ながめていた。 呂布、その日のいでたちは。 朱地錦の百|花戦袍を着たうえに、連環の鎧を着かさね、髪は三叉に束ね、紫金冠をいただき、獅子皮の帯に弓箭をかけ、手....
三国志」より 著者:吉川英治
州、襄陽の劉表、張繍を見ても、東の袁術、北の袁紹の力をながめても、ほとんど四方|連環の敵であって、安心のできる一方すら見出せない。 「――だが、この連環のなかに....
三国志」より 著者:吉川英治
もってこれを封縛せしめる必要がある」 「ははあ、そんな方術がありましょうか」 「連環の計といいます」 「曹操とても、兵学に通じておるもの。いかでさような計略にお....
三国志」より 著者:吉川英治
、山のような、紅蓮と化して、大波の底に沈没した。 もっと困難を極めたのは、例の連環の計によって、大船と大船、大艦と大艦は、ほとんどみな連鎖交縛していたことであ....
三国志」より 著者:吉川英治
閣へわたって十四ヵ所の陣屋を築き、この一塁一塁に強兵を籠めて、運輸の連絡と、呼応連環の態勢を作ったことは、 「魏を撃たずんば還らじ」 となす孔明の意志を無言に....
私本太平記」より 著者:吉川英治
べて、後醍醐という不世出の恒星をめぐる一群の衛星が早くからあって、彼もまた、その連環中の一衛星であった者といっていい。 「いざ、お供を」 そこから、おん輿は、....
黒田如水」より 著者:吉川英治
重要な性格を持っている。伊丹を本城として、尼ヶ崎城と兵庫の花隈城とをむすび、三城連環の線をなして、中国大坂間の交通を遮断し、本願寺そのほかの反信長分子と毛利家と....