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「連結〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

連結の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
そこで本間さんは已《や》むを得ず、立った後《あと》の空地へ制帽を置いて、一つ前に連結してある食堂車の中へ避難した。 食堂車の中はがらんとして、客はたった一人し....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
ていた船から依頼されたわけだ。その浮標とロンドン局とは、やはり電纜《ケーブル》で連結されているんだ。ところでDの十一号までは、つきとめたが、残念なことに、その浮....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
かる人には小さくなるという事実を引用した。ここでその物体に相当するものは恒星間を連結する線なのである。ハーシェルはこの考えに基づいて太陽とこれに属する諸天体がい....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
しくない。という地点へ、その省線電車が、さしかかったのだった。 その電車は六輌連結だったが、前から数えて第四輌目の車内に、みなさんお馴染の探偵小説家戸浪三四郎....
蠅男」より 著者:海野十三
腹腔をたち割って、腸を三分の一に縮めた。胃袋はすっかり取り去られて、食道と腸とが連結された。肺臓とか腎臓とか二つある内臓の一つは切除された。不用な骨や筋肉が取り....
とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
、機関車の車台のど真ン中へ絡まり込んで、首ッ玉を車軸の中へ吸い込まれたり、輪心や連結桿に手足を引掛けられて全速力で全身の物凄い分解をさせられた場合なんぞは、機関....
三の字旅行会」より 著者:大阪圭吉
車から降りるのであった。そして、よく気をつけてみると、必らずその急行列車の前部に連結された三等車の、前から三輛目の車から降りて来るのであった。しかも、いつでもそ....
大脳手術」より 著者:海野十三
いし、生きた肢体の接合をするんだから、相当むずかしい筈だ。例えば、血管と血管との連結はどうする。また神経細胞の連結はどうする。これはたいへん困難なことだぜ」 「....
茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
火をしめす宮奴が気絶をしないで堪えるものか。で、般若は一|挺の斧を提げ、天狗は注連結いたる半弓に矢を取添え、狐は腰に一口の太刀を佩く。 中に荒縄の太いので、笈....
坑鬼」より 著者:大阪圭吉
係長は鉄管の側に寄ったが、直ぐに顔をしかめて、 「うむ、こりゃアもう、片盤鉄管へ連結して、この瓦斯をどしどし流してしまわねばいかん。そうだ。匂いで判るな。じゃア....
キド効果」より 著者:海野十三
、たちまち真蒼に変っていった。 車輛と車輛との間が、鋼鉄車体のところといわず、連結器のところと云わず、真赤な血飛沫がベットリ附着し、下の方へ雫がポタポタと墜ち....
妖怪学」より 著者:井上円了
合と名づく。例えば、上図のごとく甲乙丙丁四個の思想ありと想定するに、各個互いに相連結して一団の虚想を形成するなり。そのうち、甲想起これば、丙丁もしくは乙想伴って....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
によるものなり。 今、仮に「伊」「呂」「波」「仁」の四個の細胞、ならびにこれを連結する繊維、ともに大脳中にありて心性作用をつかさどるものと定めて論ずるに、「伊....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
船(船の周囲をえがきたるもの)の、幾百の清人をのせて上下するあり。船側に小汽船を連結してこれを動かす。その数三百艘ありという。一奇観なり。船中より市街を側観して....
彼等流浪す」より 著者:小川未明
ゝに童話文学の発生がある所以だ。この殆んど神秘的な説明し難い感情こそ、土と人との連結でもあるのだ。 どこの村落にせよ、まだ、あまり都会的害毒に侵されざるかぎり....